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【ゲーミングPC】Back4BloodのFPS計測から見るおすすめスペック

ゲーミングデバイス

ゲーミングPCのスペックは基本的に「価格が高ければ高いほど高性能」という図式が成り立ちます。

が、実際には予算無制限でPCを選べるブルジョワばかりではないので、現実的に購入したいゲーミングPCのスペックを考える時には『どんなゲームをプレイしたいか』『どんな用途で使用したいか』をしっかりと意識して「自分に必要なスペック」を見極めることになります。

この記事では2021年10月に発売された話題の新作『Back4Blood』を2種のグラボ(RTX3070とGTX1660Ti)でフレームレート計測し、その結果からゲーミングPCのおすすめスペックを考察していきます。

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Back4Bloodとは

Back4Bloodは、名作ゾンビFPS「Left4Dead」を生み出したTurtle Rock Studiosが手がける新作ゾンビFPSです。

最大の特徴は『協力型FPS』で、オンラインでマッチングした4人がひと組となって協力しあい、無数に襲い来るゾンビに立ち向かいます。
「爽快に銃を撃ちまくりたい!」「でも対戦だと負けてイライラしちゃう!」というプレイヤーにこそおすすめの注目タイトル。

fps計測環境

使用するPC構成は以下。

CPURyzen5 5600X
GPURTX3070 or GTX1660Ti
マザーボードB550M SteelLegend
メモリ32GB
ストレージ500GB M.2 NVMeSSD & 500GB SATA SSD
電源750W /80+
モニター1920*1080 144Hz

グラボは2種、どちらもフルHD環境でのプレイングがメインとなるミドルスペック帯から、RTX3070とGTX1660Tiを用意。
グラボ価格が高止まりしている2021年現在ではRTXシリーズに手が出ない!というケースもあろうということで、GTXシリーズの最上位と比較してみました。

その他パーツも現在のミドルスペック帯では主流と言えるものばかりなので極一般的なミドルスペックゲーミングPCという位置づけだと思います。

なお、フレームレート計測にはCapframeXを使用しています。

fps計測結果

さっそく計測結果を見ていきます。

計測中の設定はサイズ1920*1080で垂直同期及びfps制限は無効、その他モーションブラーなどの項目はデフォルトのままとし、「クオリティ」の一括項目で『最高』と『低』の2パターンを計測しました。

なお計測中はグラフィック設定やその他諸々の操作を行なう都合上、迷惑にならないようにB4Bのゲームモードの中から「ソロキャンペーン」を使用しています。

キャンペーン中の計測ステージは同一ではないため、計測結果はあくまで参考値としてご理解を。

Back4Blood✕RTX3070

RTX3070 グラフィック『最高』 平均fps『186.1』

【3070『最高』設定】重いシーンでは100fpsを切るものの、不自然な処理落ちは見られない

プレイ中のカクつきもなく画質、安定感ともに全く問題無し。
高リフレッシュレートモニターの強みもしっかりと活かしたCS機を上回るヌルヌル環境シューティングで、PCでゲームをするメリットを存分に享受できる快適環境といったところでしょう。

RTX3070 グラフィック『低』 平均fps『223.3』

【3070『低』設定】群衆の出現で後半は落ち込むものの、それでも140fps前後はキープ

『最高』設定でも問題なく高fpsを維持できているのでわざわざ『低』に落とす必要もありませんが、B4Bは群衆ゾンビFPSなのでミッションや進行状況によっては突発的に大量のゾンビが出現し、パフォーマンスを落とすこともあります。
(計測グラフ後半の落ち込みはACT.1の山場のひとつ「酒場の電撃作戦」)
そのようなケースでも一時的なパフォーマンスの低下を防いで快適にプレイするならあらかじめ一部の設定を下げておくことも有効です。
全体的に薄暗い画面なのでグラフィックを『低』に落としても見た目の劣化はそれほど強く感じず、違和感なく高パフォーマンスを維持できます。

Back4Blood✕GTX1660Ti

GTX1660Ti グラフィック『最高』 平均fps『119.1』

fpsが60程度まで落ちる瞬間も何度かあり、またACT開始間もない時間帯では数値以上にハッキリとカクツキを感じることもありました。
それでもロードが落ち着いたあとはそれほど気になる処理落ちもなく快適にプレイできています。

GTX1660Ti グラフィック『低』 平均fps『163.5』

まだ若干非力な印象はあるものの、最高設定に比べればほぼストレスなくプレイできる環境です。
画質を下げた影響もそこまで大きくはないタイトルなので、ある程度設定は下げ目で調整して少しでも動作の快適性を重視した方が良いのかも。

参考:グラフィック設定による見た目の違い

グラフィック設定の『最高』と『低』の違いをキャプチャ画像で比較してみました。

ライティングによるハイライトや細部の陰影、草などの自然物の描画量に若干の違いが見えます。

ただし細部にクローズアップしてもこの程度の違いなので、プレイ中は正直そこまでの差を感じません。
快適動作を重視して設定は落とす前提で考えても問題なさそうです。

Back4BloodにおけるゲーミングPCおすすめスペック

一応B4Bの公式が発表しているシステム要件は以下。

最低推奨
CPUIntel Core i5-6600
or
Ryzen5 2600
Intel Core i5-8400
or
Ryzen7 1800X
メモリー8GB RAM12GB RAM
GPUGeForce GTX1050Ti
or
Radeon RX570
GeForce GTX970
or
Radeon RX590
(動作)1080p/60fps/Low Quality Settings 1080p/60fps/High Quality Settings

ただし、PCゲームにおける最低要件とはほとんどの場合『とりあえず動く』レベルであり快適とは程遠い場合が多いというのは有名な話。

で、今回の計測結果を踏まえてゲーミングPCを選ぶのであればグラボは最低でもGTX1660(無印、SUPER、Ti)は欲しいところで、GTX1650まで下げてもプレイは可能ですがちょっとストレスを感じるタイミングが増えそうな印象。
さらに快適なプレイ環境を実現するのであればRTXシリーズ(3060以上)は欲しいところだと思います。

が、2021年10月現在はまだグラボ価格が高止まりしていて1〜2年前から比べるとグラボ単体価格で1.5倍〜2倍という状況が続いており、この価格高騰がいつ収まるのかは誰にもわからない(一説によれば2022年も継続?)という状況。

すこしでもゲーミングPC本体価格を安く抑えたいという場合は、グラボ以外のパーツにも着目して選んでみると良いでしょう。

おすすめはコスパに優れるGALLERIA RM5R-R36T 3600搭載

ゲームのパフォーマンスにダイレクトに影響するグラボはケチらずに、組み合わせるCPUを1世代前のモデルにすることで全体価格をぐっと抑えたモデル。

▶GALLERIA RM5R-R36T 3600搭載 詳細ページ

RTX3060Tiは今回のfps計測に使用した3070のひとつ下のモデルで、性能面では同じくフルHDでのゲーミングを主眼においたミドルスペックGPUということになります。

で、このPCの注目はCPUにRyzen5 3600をチョイスすることでトータル価格を大きく抑えたコスパに優れた構成であるということ。

同じAMD Ryzen5 CPUの最新モデルはRyzen5 5600Xですが、ゲーム用途においてRTX3060Tiと組み合わせた場合、5600Xと3600の性能差は体感レベルではほとんどありません。
(もっと高性能なハイエンドGPUと組み合わせれば当然差は出ますが。)

▶Ryzen 5600X/3600/3500 ベンチマーク比較

それでいてPC本体価格ではRyzen5 5600X搭載モデルと比較して3万円強も安く抑えられ、20万円を切るという大きなメリットがあります。
(2021年10月ラインナップ時点ではストレージ容量も違うので実際の差はもう少し縮まりますが、それでも2万以上は安い。)

少しでもトータル予算は節約したい。でもグラボはケチりたくない。
という場合の選択肢としてかなりおすすめのコスパ構成です。

▶GALLERIA RM5R-R36T 3600搭載 詳細ページ

ゲームタイトルに合わせて選ぶなら推奨PCという選択も

本記事では話題の新作『Back4Blood』を例にゲーミングPCのスペックを考察しました。

で、PCスペックにあまり詳しくない方が「他のタイトルでも同じようにおすすめスペックが知りたい」と考えることも多いと思います。
そういう場合はBTOメーカーが用意している『タイトル推奨スペックモデル』を選択肢に入れるのもアリだと思います。

ゲームタイトルに合わせて『プロが考えた最適構成=推奨スペックPC』なので、パーツ構成やスペックの基準として参考にしてみてはいかがでしょう。

▶GALLERIA ゲーム推奨モデル 詳細ページ