近年、スプラトゥーン2やFortnite、マインクラフトなどゲーム実況界隈が超賑わっています。
ちなみに私も実況者としてYoutube登録者25,000人を超えるまでに。
で、ゲーム実況をやってみたいと思った時に欠かせないのが、SwitchやPS4などのコンソール機のゲーム映像をPCに取り込む『キャプチャーボード』。
今回は2021年現在よく使われている主流のキャプチャーボードの中から、現役実況者である私が実際に使用しおすすめするものを簡単な説明を加えながら紹介していきます。
キャプチャーボードの選び方
キャプチャーボードを選ぶ際には何点か注意しておきたいポイントがあります。
自分の環境にあったキャプチャーボードを選ぶ必要がありますので、まずは簡単に選定ポイントを説明します。
PCへの接続方法
キャプチャーボードには大きく分けて2種類の接続タイプがあります。
外付けタイプ(USB接続)
一般的なのが外付けのUSB接続です。
古いものだとUSB2.0接続のものもありますが、取り込みにかかるデータ速度やラグを考えればUSB3.0が必須と言っていいでしょう。
PC側でも今どきUSB3.0端子がないことはまずないと思いますが、一応確認してみましょう。
内蔵タイプ(PCI Express接続)
内蔵タイプとはPCケースの内部に接続、設置するタイプのキャプチャーボードです。
「増設用のPCI Expressスロットが空いているデスクトップPC」という条件が必須になるので、この条件に当てはまる人は候補に入れてもいいと思います。
外付けタイプよりもデスク周りの配線を整理しやすいことが大きなメリットになります。
ゲーム機への接続方法
基本的に現行のコンソール機へはHDMIポートで接続することになります。
キャプボのなかで最も一般的な接続方法なので心配する必要は無いでしょう。
ただし、携帯機や一昔前のゲーム機から映像を取り込んで動画化したい場合は、それぞれに対応した接続方法をサポートしているキャプチャーボードを選ぶ必要があるので注意してください。
具体的には各製品の対応機器を調べた方が手っ取り早いので、ここでは説明は省略します。
エンコードの方式
エンコードとは、ゲーム機から出力された映像データをPCに適したデータ形式に圧縮変換する事を指します。
これも2つのタイプがあります。
ソフトウェアエンコード
キャプチャーボードから取り込んだ映像データをPCにインストールしたソフトウェアを使用してエンコードするタイプです。
LIVE配信時などはPC側でも別の処理を走らせている必要がある為、エンコードを同時に行うことによる処理負荷の増大が心配されます。
とはいえ最近ではPC側の処理能力も向上しているため、実はそこまで気にする必要もないですけどね。
ハードウェアエンコード
キャプチャーボード自体がエンコードの機能を果たしてくれるタイプです。
そのため映像を受け取るPC側では処理負荷が軽いのが特徴で、低スペックのPCを使用する場合には比較的扱いやすいタイプです。
おすすめのキャプチャーボード
【イチオシ!】Elgato Game Capture HD60 S
PC接続 | USB3.0 |
ゲーム機接続 | HDMI(Switch、PS4、Wii U、Xbox One、Xbox 360) |
エンコード | ソフトウェアエンコード |
私も実際に2年ほど使っていた、最もおすすめするキャプチャーボードです。
ちなみに、世間一般でも使用する実況者が多い人気キャプチャーボードと言えますね。
PCへの接続にはUSB3.0を使用しているためデータ転送の遅延が少なく、録画、配信中のPC画面を見ながらのゲームプレイが可能です。
FPS/TPSや格ゲーなどのフレーム単位のズレが致命的になるゲームではちょっとした遅延が気になることもありますが、そんな時はモニターへ遅延なしの映像を同時出力できるパススルー端子を使えば、キャプチャーの影響を全く受けずにゲームプレイが可能です。
PCにインストールする公式ソフト「Game Capture HD」を使えばYoutubeやTwitchへの配信も簡単に出来て、ストリーム配信しながらの同時録画なども簡単に行うことが出来ます。
ゲーム実況、ゲーム配信に必要な基本機能はすべて満たしてくれる、初心者にもおすすめの万能キャプチャーボードと言えますね。
【イチオシ!】AVerMediaLiveGamer HD2
PC接続 | PCI Express x4 |
ゲーム機接続 | HDMI(Switch、PS4、Wii U、Xbox One、Xbox 360) |
エンコード | ソフトウェアエンコード |
こちらはElgatoと並ぶキャプボブランド「AVerMedia」の内蔵型キャプチャーボード。
基本的な機能はElgato HD60Sと大差なく、優秀のひとこと。
記事執筆時点で私の配信環境ではこちらをデスクトップPCに組み込んで使用していて、やはり外付けよりもデスクがスッキリする点でお気に入りです。
ただし、付属の配信ソフトは個人的にElgatoの方が気に入っているのでAVerMediaを使用するときは付属ソフトではなくOBSを使用しています。
I-O DATA GV-USB3/HD
こちらはPC周辺機器で定評のあるI-O DATAからリリースされているキャプチャーボードで、最大のメリットは価格面です。
ElgatoやAVerMediaが2万円前後の価格帯なのに対して1万円ちょっとで買えてしまうのが大きいですね。
もっと安いキャプチャボードを探すとだいたい中華製品にぶつかってしまうので、名のあるメーカー製という意味ではこのあたりが最低価格帯になってくるんじゃないかと。
ただし使用感についてはちょっと気に入らないところがありまして、音の遅延が解消できずに使用を断念しました。
これは使用環境や解決に至る知識によっても変わってくる評価だと思いますのであくまで私の使用環境下では、という話になります。
4K対応キャプチャーボードは不要
4K対応のキャプチャーボードも各メーカーから続々リリースされてますが、正直ゲーム実況では4K環境はまだ不要だと思います。
なぜなら視聴者側ではスマホの使用率が圧倒的に高く、大型のテレビで視聴してくださる方も一定数いらっしゃいますが4K環境対応の視聴者数が圧倒的に少ないから。
配信する側も見る側も4K対応はまだまだ進んでないので、無理に4K環境を整える必要はないですよ。