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【RTX3060】NVIDIA RTX30シリーズ末弟デビュー!気になるスペックは?買うべき?買わないべき?

ゲーミングデバイス
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RTX3060 2021年2月末ついに発売

2月末にRTX3060が発売されました。
RTX30シリーズは3090、3080、3070、3060Tiと順次市場に繰り出され、おそらくシリーズ末弟となるRTX3060がデビューしたことで、ゲーミング需要の入門〜ミドルスペック帯の選択肢が出揃ったことになります。

ということで、RTX3060の気になるスペックと買い判断について考えてみましょう。

▶ドスパラ RTX30シリーズ製品ページ

RTX3060の特徴

まずはざっくりとRTX3060の特徴から。

RTX3060の序列

NVIDIA GEFORCEシリーズは「レイトレーシング非対応のGTXシリーズ」と「レイトレーシング対応のRTXシリーズ」に大別されます。
スペック的にも『GTXシリーズ<RTXシリーズ』というわかりやすい構図になり、モデル名の数字が大きいほど高性能という関係性になります。

2020年現在の代表的なモデル

モデル名レイトレーシング
対応
発売時
価格目安
RTX3090約230,000円〜
RTX3080約110,000円〜
RTX3070約70,000円〜
RTX3060Ti約60,000円〜
RTX3060約50,000円〜
GTX1660Ti約35,000円〜
GTX1660SUPER約33,000円〜
GTX1660約30,000円〜
GTX1650SUPER約22,000円〜
GTX1650約20,000円〜
終売モデルも含む現行ラインナップ(同ナンバリング旧モデルは含まない)

RTX3060はリアルタイムレイトレーシング対応モデルのエントリースペック

上記の表でもわかるように、RTX3060はRTX30シリーズの末弟モデルです。
旧モデルであるRTX20シリーズを除けばレイトレーシング対応モデルの中では最低価格帯のモデルとなり、主に入門〜ミドルスペック帯のゲーミングPCへの実装が拡充されていくものと思われます。

また、ゲーミングPC市場で最も売れるスペック帯がミドルスペック帯であるため、今後のPCゲームタイトルの開発においてもひとつのベンチマーク帯として設定されることが予測されます。

フルHD解像度での運用向きで、フレームレート(fps)はゲームタイトルに依存するもののおおよそ60fps〜144fpsでのゲームプレイが充分可能な性能を有しています。

RTX3060から実装されるresizableBAR

スペック的には同シリーズ既存モデルよりも下位に位置するため大きな話題性はありませんが、RTX3060から新たに実装される機能があります。

それがresizableBAR(リサイザブルバー)と呼ばれる機能。

簡単に言えば「CPUからGPUのVRAMへアクセスする際の領域制限を取り払う」機能であり、AMDのCPU/GPU間で機能する「SmartAccessMemory」と同様の機能になります。

これにより、使用環境による差異はあるもののざっくり最大10%程度のパフォーマンスアップが期待できるとのこと。

なお、既存のRTX30シリーズへの対応拡大は2021年3月末頃になることが発表されており、AMD環境ではRyzen5000シリーズCPUとAMD400/500チップセット搭載マザーが必要。
Intel環境では第10/11世代プロセッサCPUとIntel400/500チップセットマザーが必要になります。

[nlink url=”https://bacchigames.club/gadjet/resizablebartest.html”]

RTX3060の性能

RTX3060のスペック表をざっくり見ていきましょう。

CUDA
コア数
GHzメモリ消費電力
RTX309010,4961.724GB
GDDR6X
350W
RTX30808,7041.7110GB
GDDR6X
320W
RTX30705,8881.738GB
GDDR6
220W
RTX3060Ti4,8641.678GB
GDDR6
200W
RTX30603,5841.7812GB
GDDR6
170W

CUDAコア数やブーストクロック値(GHz)に関してはシリーズ内の序列に従う形で設定されています。

が、メモリ容量だけはなぜか上位モデルを上回っており、これがRTX3060の性能面での特徴としてどう現れるかが注目すべきポイントとなります。
傾向としてはメモリ容量が多いことで画像や動画の編集時に有利であることが多く、RTX3060もクリエイティブ方面での使用で強みを発揮することが予想されます。

また、消費電力が170Wに抑えられているので補助電源ケーブルが従来の1本構成に対応するモデルが多く、上位モデルの補助電源2本構成などに比べて既存システムへの換装が容易であることも特徴となります。

RTX3060のゲーミング性能

RTX3060のゲーミング性能についてはまだ発売間もないため大手BTOメーカーなどの信頼できるスペック検証データが出揃っていない現状ではありますが、先行するデータを見る限りでは上位モデルのRTX3060Tiに比べて約30%減程度の性能であることがわかっています。

これはRTX20シリーズに置き換えるならRTX2070やRTX2060SUPERとほぼ同等のスペック。

他のRTX30シリーズが軒並みRTX20シリーズを大きく凌駕する性能とコスパで大きなインパクトを残していることを考えると、若干アピールとしては弱い印象もありますね。

RTX3060の買い判断

5万円台でのリリースで、ミドルスペック帯の拡充を待ち望むPCゲーマーには待ちに待った「買いやすい価格帯のRTX30」であるRTX3060なので、実際にRTX3060は買いなのか?という点を考察してみましょう。

コスパで見る買い判断

RTX30シリーズでは最安値なので、価格だけで見れば当然買いやすいモデルです。
ただし上位モデルのRTX3060TiやRTX3070と比較すると価格差(発売時)は1〜2万円しかなく、ゲーミング性能差で見れば30%オーバーと大きな差が開いています。

この差をどう見るかが判断の肝となりますが、私ならぶっちゃけちょっと予算を頑張ってRTX3060Tiを買います。
「迷った挙げ句安い方を買った」という気持ちは長いこと燻って、ちょっとした性能不足を感じるごとに「上位モデルを買っておけばよかった」と思ってしまう性格なので。

ようするに行動経済学的な「真ん中の価格帯が一番売れる」という事象です。
一番下を避けてちょい上を買いたくなるのはこういう心理的効果があるからですね。

買い替えで見る買い判断

例えばRTX20シリーズを所有していて買い替えを計画している場合、RTX3060はスルーで良いと思います。

RTX2060を所有していての買い替えならスペックアップも望めますが、2060SUPER以上を所有しているのならスペック的に大きな変化は望めません。
RTX3060Ti以上のモデルの中から、所有しているグラボよりも大きく性能アップが期待できるものを選んだ方がイイでしょうね。

で、例えばGTXシリーズを所有していて「レイトレデビューしたい!」と考えている方ならRTX3060は充分にアリな選択です。

ゲーミング性能面でいえばRTX2060SUPERくらいの性能ならフルHD環境で困ることはほとんどありません。(重量級タイトルでは60fpsをキープできないこともあるが)

あとは予算との兼ね合いになりますが、既存環境からのGPU乗り換えなら無理にハイスペックに振るよりも使いまわせるパーツも多いはずなのでトータル予算をぐっと抑えた移行ができると思います。

resizableBARがちょっと厄介

で、特に買い替え需要に関しての話。

RTX3060から実装されるresizableBARを有効にするには、AMDで言えばRyzen5000番台の最新CPUが必要になります。

RTX3060って「買いやすい価格帯」のミドルスペックGPUですよね。
で、合わせるCPUのスペック的には正直Ryzen5 3000番台くらいでも充分なはずなんですよ。
買い替えを考えるユーザー層もそんなにガッツリ予算をかけたくない場合が多いと。
でも目玉機能のひとつであるresizableBARを有効にするには最新のRyzen5000番台CPU(場合によってはマザーも新調)を買わなきゃいけない。

ちょっと矛盾してますよね?

この辺の判断がややこしいと思ってます。
まぁパーツは追々そろえてカスタムも含めて楽しみたい、という方は足がかりとして買っちゃっても問題ありません。

仮想通貨バブルによるグラボ不足は回避できるかも

これは買い判断というよりも社会現象的な話。

2021年現在、仮想通貨バブルの第2波が到来しています。
これにより、マイニング需要でのGPU買い漁りが発生してアキバにグラボが無いという危機的状況です。

※仮想通貨を支えるブロックチェーン技術は無数のユーザーによる演算補助によって成り立ちます。そして、この演算補助に対する恩賞として一定の仮想通貨が付与されることを金採掘になぞらえて「マイニング」と呼びます。
マイニングにはCPUよりもGPUの演算処理能力が向いており、そのため世界中のマイニングを行うユーザーがグラボを買い漁っているという現実。
ちなみに仮想通貨の価格が下落してシステムの電力や設備投資がマイニング報酬を下回るとマイニングブームが終わります。

が、RTX3060の発売に先駆けてNVIDIAはRTX3060のマイニング性能を半分に落とすという施策に打って出ました。(既存のRTX30シリーズはそのまま)

なので、グラボが枯渇している市場でもRTX3060に関しては比較的安定供給が可能なのでは?と期待を集めているところです。

買えないハイスペックよりも買えるRTX3060。
消極的な理由ですが、これも買い判断に大きく影響すると思いますよ。

グラボ単体よりもRTX3060搭載モデルのゲーミングPCのほうがおすすめ

買い判断についていろいろ語りましたが、結論としてRTX3060を買うならRTX3060搭載のゲーミングPCを買うほうがおすすめです。

なぜなら、BTOメーカー的にはパーツ単体よりも利益の大きいゲーミングPCにより多くの在庫を割り当てるため、在庫数的に買いやすい。

そして、Ryzen5000番台搭載モデルならややこしいことを考えずにresizableBAR機能を活かせる。

といった理由です。

特にGTXシリーズからグラボの買い替えを検討するなら、この機会にシステム全体を刷新する意味で丸ごと買い替えを検討してみてはいかがかと。

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