グラボが無いと言われているが
仮想通貨のマイニング需要でグラボが買えない。
世界的半導体不足でグラボが買えない。
ついでにRyzen5000番台も全然買えない。
というニュースやネット記事を2021年に入って頻繁に見かけるようになりました。
この記事を書いている3月19日現在、お気に入りのPCショップからも「グラボ売ってください！高価買取中！」というメールが飛んでくるくらいなので本当なんでしょうね。
と思ってドスパラのサイトを見てみたんですが、意外と買えるんですよね。
グラボが買えないのは買い方の問題
グラボやCPUの在庫が枯渇している理由はいろんなネット記事を見ればわかるのでここでは割愛するとして、買おうと思えば買えるのに『買えない』理由があります。
大前提として、BTOショップにも多少の在庫はあります。
で、この在庫の吐き出し方としては、ショップは商売なので当然利益が大きい方法で売りたいわけです。
一方あなたはパーツ単体でグラボを買おうとしているわけですが、店頭在庫はない。
なぜでしょう。
答えは簡単ですね。
パーツ単体での販売はショップにとって利益が少ないからです。
言い換えれば、パーツ単体で買おうとしているから買えないということです。
BTOショップはグラボをゲーマーに届けようとしている
じゃあどうしたら買えるのか。
これも簡単です。
ショップにとって利益が大きい販売形態を利用すればいい。
で、ショップにとって利益が大きい販売形態とは？というとPCごと買えばいいということ。
まとめて買えばショップの利益は当然大きいですよね。
だからショップは少ない在庫をなるべく組込済みのPCとして売りたいんです。
日本で「利益を優先する」と言うとネガティブなイメージを持たれることも多いんですが、小売業は慈善事業ではなく商売なので当たり前です。
悪いのはショップでもマイナーでもなく、世の中のいろんなタイミングが嚙み合わないせいです。
そしてむしろ、単体で売るよりもPCとしてセット販売した方がゲーマーにグラボを届けられる可能性が高いんですよね。
マイナーはグラボを単体購入するケースの方が圧倒的に多いわけで、余計なパーツを買っても意味がない。
ショップはゲーミングPCとしてセット販売することでマイナー需要を遠ざけ、少なくともゲーミングPCを欲するゲーマーには届きやすくなる。
そう考えればゲーマーにとってはとても良心的な販売方法と言えるわけです。
実際、通販サイトでチェックするとパーツ単体では在庫が無くても、目当てのパーツを搭載したPCとしてはちゃんと販売継続中だったりしますよ。
ショップは在庫管理と出荷の信頼性で選ぶ
ショップによっては『最短〇週間で出荷』という何の保証もない謳い文句で『在庫ありそうアピール』をしているところもあります。
実際に友人がこれに引っかかって今まさに1か月以上の待ちぼうけを喰らっています。
かなり大手のPCメーカーですよ。
なのでショップ選びとしては「○○以内に出荷」としっかり言い切っていて、かつ普段から出荷の速さに定評があるショップを選びましょう。
出荷のタイミングが厳密なショップ＝在庫管理をシビアに行っているショップなので、こんな時だからこそ本当に頼りになります。
おすすめはやはり『ドスパラ』。
BTOメーカー最大手で国内生産と24時間サポートを売りにしていて在庫管理がかなりしっかりしている印象。
BTOメーカーの中でもコスパ面で最優秀。
なんやかんやドスパラから調べ始めたらだいたい最安値ってことも多いですよね。
さらに3月末は『Spring StartDash キャンペーン』を行っているので割とお得なポイント還元もあり。
検討の余地は十分にありですね。
この機にシステム全体の買い替えを検討する
でも要らないパーツまで買いたくない！と思う方もいると思いますが、ここは角度を変えて考えてみましょう。
タイミング的にはちょうどRTX30シリーズで『Resizable BAR』が実装されるタイミングです。
RTX3060を皮切りに、3月末にはRTX30シリーズ全般でResizable BAR機能を有効にするドライバーが公開されるらしい。
で、Resizable BARを有効にするにはAMDで言えばRyzen5000番台のCPU（と対応チップセット搭載のマザーボード）が必要になります。
ということは、「RTX30シリーズのグラボを狙っているけどCPUはRyzen3000番台使ってます。」という方にとっては『ちょっと予算を上積みしてResizable BAR対応環境を整えよう』というタイミングでもあるわけです。
なんならこの機に2PC環境を構築することだって可能です。
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共同購入という手もあるかも
まぁこれは蛇足ですが、例えば「グラボが欲しい」という人と「CPUが欲しい」という人、「電源買い換えたい」という人がいたとして、じゃあ共同で買ってパーツを分け合えば？という考え方も出来ますよね。
私はPCの自作を趣味とする友人がいないので不可能ですが、同じ趣味の友人がいるなら可能かも？