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【GEFORCE RTX シリーズ】性能比較と価格面からおすすめのレイトレ対応グラボを考察!

ゲーミングデバイス

2019年、リアルタイムレイトレーシング対応のグラボ『NVIDIA RTXシリーズ』に『SUPER』モデルがラインナップされました。

これにより従来のRTXシリーズから勢力図が大きく塗り替えられたため、ベンチ比較をもとにおすすめのRTXを考察してみます。

特に『なるべく安く環境を整えたい』と思っている方(私)には参考にしていただける内容です。

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RTX SUPERシリーズとは?

RTX SUPERシリーズとは、簡単に言えばこれまでのRTX20シリーズからさらなる多コア高クロック化を遂げたハイスペックバージョン。

そのため基本的な原理、設計、機能面はそのままに、同じ型番(20X0)の無印よりも性能面で大きくリードする上位モデルといった位置づけ。

NVIDIA公式の言葉を借りるなら『最大25%の高速パフォーマンスを実現』しています。

RTX SUPERシリーズ ベンチスコア

従来の無印モデルと最新SUPERモデルのベンチスコアを見ていきましょう。
なお、スコア結果はパソコン工房サイトで公開されている画像を拝借しています。

パソコン工房 RTX SUPERシリーズ

RTX20X0無印に対してSUPERは上位モデルであり、ベンチ結果も綺麗な階段状に並んでいるのが確認できます。

が、ここで大きな違和感が一点。
RTX2060 SUPERが、ナンバリング上位であるRTX2070無印に並ぶスコアを叩き出しています。

他のモデルは互いに立ち位置が被らないように性能差をつけられていますが、明らかにRTX2060 SUPERのみ異質ですよね。

RTX SUPERシリーズ スペック表

ここで、RTX SUPERシリーズのスペック表を見てみましょう。

パソコン工房 RTX SUPERシリーズ

 

ここで注目すべきはやはりRTX2070とRTX2060 SUPERのスペック差。
なぜベンチスコアが同等の値となっているのかという疑問についてですが、答えは簡単でした。

RTX2070とRTX2060 SUPERを比較

RTX2070はCUDAコアやTensorコアなどの『基本スペックが高い』。
対してRTX2060 SUPERは『定格クロックが高い』。

もともと2070の方が基本スペックが高いとはいえその差はわずか。
このわずかな差を2060 SUPERは動作クロックで補っているため、両者の性能は(ベンチスコアで見る限り)同等の数値を叩き出しているという事です。

さらに、2070と2060 SUPERにはこの2点以外に差がありません。
動作クロックは違えど推奨電源の容量も同じであるため、消費電力などのランニングコストの面でも大きな差は生まれないでしょう。

『RTX2070とRTX2060 SUPERはほぼ同等の性能である』

ここまでわかれば、あとはどちらを買うかの判断は価格面での違いになりますが・・・
2019年9月現在、どちらも価格は【4万円台後半~】と共通しています。

よって、『どちらを買ってもOK』という結論。

最終的には購入店のセール状況なども考慮して安い方を買う、で良いでしょう。

RTX2070であれば在庫を掃くための値下げなども今後は期待できそう。

RTX2060は除外して良し

RTX20シリーズの最下位モデルであるRTX2060に関しては、購入の候補からは除外して良いでしょう。

なぜなら、2060のみ他のモデルと比較して大きくスペック面で劣るから。
これはもはや【仲間外れ】と言って良いレベルです。

スペック表を見る限りあらゆる数値で劣っている2060ですが、特筆すべきはメモリ。
他のモデルがすべて容量8GB、バス幅256bitなのに対し、2060だけは容量6GB、バス幅192bit

今後のリアルタイムレイトレーシング対応ゲームを見越してRTXを買う時、基本的にレイトレは高負荷傾向にあるためこのスペックは足枷となる可能性があります。

レイトレ対応ゲームがどの程度の速度で一般化するかはまだわかりませんが、レイトレ機能をONにするために他のグラフィック設定を下げざるを得ない、なんていう状況に陥ってしまったら本末転倒。

『グラフィック面で妥協できるならGTX1660Tiでいいじゃん。』

とならないために、RTXの中でも明らかにスペックで劣るRTX2060は『足切り』と考えていいのではないかと思われます。

RTX2070 SUPER以上はNVLink対応

RTXシリーズを大きく区分けする要素として、『NVLink』の対応可否があります。

NVLinkとは、簡単に言えばグラボの2枚挿し(複数枚挿し)対応機能。

『グラボを2枚挿せば超高性能描画機能が実現できます!』という事ですね。

そしてこのNVLinkに対応しているのがRTX2070 SUPER以上のモデルという事になりますが・・・
正直、ゲーミングPCとしてゲーム全般を楽しむ用途では全くと言って良いほど必要ありません。

そこまで高いグラフィック性能を要求するゲームタイトルがあったとしても対応できるプレイヤーが少なすぎて売れないでしょうし、いざNVLinkを実装しようとしても『対応グラボ×2』以外にも『対応マザーボード』『電源容量アップ』をはじめとする実装コストのハードルが高すぎて話になりません。

NVLinkはあくまで【プロ仕様(でも必要ない気がする)】もしくは【金持ちorPCマニアの道楽】くらいの認識でOKですね。

RTXを買うなら2060 SUPERを下限として選ぶ

これまで述べた各種持論のまとめとして、

レイトレ対応なら『RTX2060 SUPER or RTX2070を下限として選ぶ』

が現状でのベストだと思われます。
これより上位のモデルは金銭的に余裕がある場合に候補に入れる感じですね。

さらに4K対応などの高負荷も考慮するなら中途半端なモデルで足踏みせずにRTX2080 SUPERまで一気に目を移しましょう。

ただし、ハイスペックなグラボの性能を活かすためにはCPUやマザーボード、電源などの構成パーツすべてにハイスペックモデルが要求されます。
同時に購入費用も大きく跳ねあがることになりますので、予算と相談して選んでください。

 

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