ドスパラから販売されるコラボモデルゲーミングPCに「SHAKAモデル」が追加ラインナップされました。
SHAKA氏と言えばAVA(Alliance of Valiant Arms)を始めとする競技シーンでの実績、経験をバックボーンに、今や日本のストリーマー界隈を牽引するFPS系配信者のパイオニア。
先日所属していたDeToNatorを卒業し、現在はフリーとしてストリーマー活動を継続しています。
コラボモデル=ただのファンアイテムといった印象を抱く方も多いと思いますが、このSHAKAモデルのパーツ構成に込められた『意図』と、配信用PCの構成について考えていきます。
SHAKAコラボモデル パーツ構成の特徴
基本モデルとのパーツ構成比較
SHAKAコラボモデルラインナップの中で中核を担うRTX3070搭載モデルを例に見ていきます。
比較するのはドスパラのレギュラーモデル(非コラボモデル)のRTX3070搭載PC。
SHAKAモデル ZA9C-R37 | レギュラーモデル XA7C-R37 | |
CPU | Core i9-11900K (3.50GHz-5.20GHz/8コア/16スレッド) | Core i7-12700 (2.10GHz-4.80GHz/12コア/20スレッド) |
CPUファン | GAMMAXX L240 V2+ (水冷CPUファン/RGB対応) | 空冷CPUファン |
GPU | RTX3070 | RTX3070 |
電源 | 850W 静音電源 (80PLUS GOLD) | 650W 静音電源 (80PLUS BRONZE) |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM | 16GB DDR4 SDRAM |
SSD | 1TB Gen4 NVMe SSD | 1TB NVMe SSD |
表を見てわかるとおり、SHAKAコラボモデルは同じRTX3070搭載PCと比較してCPU周辺に意図的にスペックを盛っています。
1PC配信を考慮した構成
なぜSHAKAコラボモデルがCPUまわりを強化しているかと言えば、それはおそらくゲーム配信を意識しているためでしょう。
PC1台でゲーム配信を行う場合には、ゲーム以外に配信ソフトなどを同時に立ち上げて使用することになります。
配信画像の圧縮や録画、その他音声周りの処理など多数の処理をゲームと同時進行でCPUが処理する必要があるため、単純にゲームを単体で立ち上げる場合よりも多くのCPUリソースが必要です。
SHAKAコラボモデルではこの点を考慮し、CPUの性能アップ及びこれに伴う冷却効率アップ、そして電源周りの強化が施されていると考えられます。
またストレージに関しても、ゲームのインストールデータだけではなく録画や編集時のパフォーマンスアップも狙った強化と言えます。
SHAKAコラボモデルのおすすめ
ラインナップを見る限り、RTX3060及びRTX360Ti搭載モデルに関しては性能面でおおきなアドバンテージはなく、一般的なゲーミングPCエントリーモデル+SHAKAコラボグッズのセットといった印象。
エントリー向けゲーミングPCとしては必要十分でも、ゲーム配信用としてはちょっとマシンパワーに不足を感じてしまう局面も多いかも知れません。
むしろCPUの性能的に見れば必要のない簡易水冷ファンを搭載している分割高なのでは?という見方も・・・。
なのでファンアイテム要素高めのモデルだと思います。
で、先述の『1PC配信に考慮したパーツ構成』が活きるのは一定以上のマシンパワーを持つRTX3070及びRTX3090搭載モデルということになります。
その上で3070か3090どちらを選ぶかは正直予算次第ですが、どちらもCPUの性能に余裕を持たせたマルチスレッド運用重視の構成になっているため、ゲーム配信に限らず普段の使い勝手という意味でも大きなアドバンテージになるでしょう。
SHAKA氏のファンに限らず、誰にでもおすすめできる+αが活きる構成例と言えますね。