NintendoSwitchをプロコンでプレイしている人は多いと思う。
スプラトゥーン2などのシビアな操作が必要なゲームであれば必需品レベルですよね。
で、一時期話題になった『左スティックの白い粉』と『左スティックの反応が悪くなる問題』について気になって調べたことがある、もしくは本当に左スティックの効きが悪くなってしまったって人も結構いるハズ。
ということで、今回は私が所有するプロコン2台のうち1台、左スティックの効きが悪くなってしまった方の『分解清掃』をしてみたので記事にしてみます。
プロコンの白い粉
プロコンでガシガシ操作していると、キャラクター移動などで酷使する左スティックの軸が周囲の枠に擦れて摩耗し、白い粉が発生します。
この白い粉は、スティックの軸と周囲の枠、つまりはプラスチック素材が削れて粉末化したもの、ということで間違いないでしょう。
左スティックの使用頻度が右スティックに比べて高いため、この白い粉に関する報告は圧倒的に左スティックのことを指すものが多いですね。
でも右スティックも当然同じ素材なので、酷使すれば同様の症状が出ると思われます。
左スティックの故障
ネットやTwitterの書き込みを見る限り、白い粉によって起きる左スティックの故障、不具合の多くは『効きが悪くなる』というものです。
スプラトゥーン2であれば、イカ移動の最中に、地面がちゃんと塗れているにもかかわらず引っかかったような減速が起こる、というもの。
最初は「あれ?塗れてなかった?」とか「スティックを倒せてなかったかな?」みたいな違和感を感じ、だんだん左スティックを倒す力が強くなり、それでも引っかかるので「絶対おかしい!」と気付くわけですね。
この左スティックの不具合が本当に白い粉のせいで起きているのかは不明ですが、白い粉とスティックの不具合の報告を見る限りはかなり濃い関連性があることは確かなようで、白い粉がスティックの隙間からプロコン内部に落ちて基盤まわりに付着し、センサーの動作や通電に対して悪さをしている、と考えられます。
プロコンを分解して確かめてみる
【注意】ココから先は、すべて自己責任でお願いします。
分解することで新たな故障の原因となったり、保証期間のサポートを受けられなくなったりする可能性があります。
ということで、さっそくプロコンを分解してみます。
①まずはプロコンのグリップ部の先端にあるネジを2本外し、グリップを抜きます。

②背面のネジを4本抜いてバッテリーカバーを外します。

③さらに背面のネジ5本を抜きます。

④内部のハーネスに注意してプロコンを前後分割します。

※ここでは前後ケースがハーネスで連結されているので注意してください。無理に引っ張るとハーネスや端子が損傷します。
⑤左スティック基盤にエアを吹いて掃除します。

今回はスティック周りの白い粉にエアを吹いて掃除するだけ。
なのでこれ以上の分解は必要ありません。
というかこれ以上は素人では手を出せないんじゃないか?って感じですね。
センサーをバラすわけにもいかなそうですし。
ということで、ブシュ~っとエアを吹いてスティック基盤まわりのゴミをきれいに掃除したらプロコンを元に戻します。
ちなみに、今回使った道具は 精密ドライバーとエアダスター。
スティックの軸にシリコングリスを塗る
一応、再発を少しでも防ぐために左スティックの軸にシリコングリスを塗ります。
グリスを選ぶ際は「絶縁タイプ(通電しないグリス)」を選んでください。
通電してしまうグリスだと、グリス自体がプロコン内部に入り込んで基盤をショートさせてしまう危険があります。
塗る量もごくわずかでOKで、ベタベタさせる必要は無し。
多すぎると、絶縁タイプのグリスでも内部で固着して動作を妨げる可能性がありますよ。
今回使ったキタコのシリコングリスはもともとは車やバイクのメンテナンスに使うメーカーのものですが、用途に「バッテリーターミナル」と書かれているのできっと絶縁タイプです。
そして安い。
心配な方は「絶縁タイプ」としっかり書かれた商品を探してみてください。
分解清掃の結果は・・・
分解清掃後に2時間ほどガチマッチに潜りましたが、左スティックの不具合の症状は確認できませんでした。
一応『直った』ってことでいいのかな?
ただし、素人作業なのですぐに症状が再発する可能性も無きにしも非ず。
根本解決になっているかどうかは確かめようがありませんからね。。。
と言うことで「分解清掃やってみた」でした。
途中でも書きましたが、真似する場合は完全自己責任でお願いします。
私は責任負えません。
プロコンは高いので、壊したらもったいないですからね。
基本は『公式サポートを頼る』がおすすめです!