入門~中級クラスでゲーミングPCを探すなら、CPUはIntelよりもAMD Ryzenシリーズの方が圧倒的にコスパが良い。
そして、Ryzenシリーズの中で入門~中級用にコスパ重視で選ぶならRyzen5は最適な選択肢になるでしょう。
では、2019年7月に第3世代となる3000番台の販売を開始したRyzen5において、2019年現在買うべきは2600なのか、それとも3600なのか。
この辺を掘り下げて考えてみましょう。
Ryzen第3世代は何が変わった?
第2世代から第3世代に進化して、当然スペックは上乗せされています。
では、具体的に何が変わったのでしょうか。

第2世代に比べてゲーミング性能が向上
第2世代のRyzenでは、特に高負荷高フレームレート帯でのゲーミング性能でIntel製CPUに劣る傾向がありました。
しかし、第3世代では第2世代のボトルネックを解消すべく『Zen2』『7nm』と呼ばれる新設計を採用し、シングルコアあたりの処理性能が大幅に向上しました。
これによりゲーミング用途においても性能を飛躍的に伸ばし、Intelとの同等コア数のモデルで比較した場合にも負けないパワーを手にしています。
なお、Ryzen5の第3世代は第2世代に比べてシングルコアあたりの性能で約9%向上。
(Ryzen9は21%向上)
Intel Corei7と比較しても同等、もしくはそれ以上のベンチ結果を叩き出しています。
コスパ込みならどっち? 「2600」vs「3600」
もともと単コアあたりのコスパで大きく勝っていたRyzenシリーズが、お得感をそのままに第3世代で性能を大きく上乗せ。
もはやIntelを選ぶ理由がなくなってしまった感すらあるCPU市場ですが、では
『ゲーミングPC入門~中級用途なら2600と3600どっちを買うべき?』
という目線で考えた場合はどうでしょうか。
低価格優先ならRyzen5 2600
もちろんもっと価格帯の低いCPUは存在しますが、ゲーミング用途であれば2600より下は性能が足かせとなってしまう局面も増えるため除外。
ゲーミング用途に充分足る性能を満たしつつ低価格重視で選ぶなら、Ryzen5 2600は正に今が買い時と言える状況です。
▶Ryzen5 2600 価格推移グラフ (価格.com)
グラフを見てわかる通り、Ryzen5 2600の価格は2019年5月以降3600の登場を前に大きく値下がりをはじめ、現在も低価格をキープ。
今後メインとなる3600に市場を明け渡すため、在庫処分のセール状態に入っていると見て間違いありません。
性能面で劣るといっても第3世代に比べてシングルコアあたりの性能差はわずか9%。
第3世代の新設計によるスペックアップの恩恵はRyzen9、Ryzen7といったハイスペック帯のモデルでより大きく、Ryzen5ではそこまで大きなアドバンテージではありません。
そのうえで大きく値下がりしている今が、Ryzen5 2600をもっともお得に買えるタイミングであると言えるでしょう。
もちろん各BTOメーカーのRyzen5 2600搭載モデルゲーミングPCもお買い得なタイミングです。
PC自体の値下げ、もしくはメモリなどのオプションを無料グレードアップすることでRyzen5 2600のお買い得感をアピールしており、同じモデルのPCでも数か月前よりかなり買いやすくなっています。
おすすめのRyzen5 2600搭載ゲーミングPC
※2600搭載モデルは2021年現在終売しております。
高コスパでも性能を盛りたいならRyzen5 3600
Ryzen第3世代を買うなら、実はもう少し待って実売価格が落ち着いてからでも遅くはない気もします。
Intelの新モデルの動向によっても変動するでしょうし、発売直後で本当の評価も定まっていない現状ですからよほどの自作マニアでもない限りは急いで飛びつく必要もないでしょう。
ただし、第3世代の中では3600のコスパが際立っているのも事実です。
2~4万円の価格レンジでありながら、同等のコア数、同等の性能であるCore i7に比べて約1万円も安い。
その点では、価格を抑えつつ少しでも性能面を盛りたいと考えるならRyzen5 3600は充分アリな選択肢です。
Ryzen5 3600搭載ゲーミングPC
▶Ryzen5 3600搭載 GALLERIA RM5R-R36
こちらも2600のおすすめと同じくGALLERIAシリーズ。
コスパ重視で選ぶとどうしてもドスパラに辿り着いてしまいます。