2021年末にIntelの逆襲モデル「第12世代core」が発売され大きな注目を集めましたが、明けて2022年現在はどんな構成のゲーミングPCが売れているのでしょうか。
ここではCPUの価格推移を参考にしつつ、BTO最大手のドスパラ「GALLERIA」のおすすめ構成を紹介していきます。
価格.comプロダクトアワード2021 金賞銀賞を受賞
ドスパラは、価格.comプロダクトアワード2021のゲーミング部門ゲーミングPCカテゴリにて金賞&銀賞のW受賞に輝きました。
価格.comプロダクトアワードとは、約6400万人のユーザーによるレビュー評価をベースにその年に最も支持された製品を選出するアワードです。
おそらくは販売数や注目度などいろいろな指標も加味して決定されていると思われ、非現実的なハイエンド志向と言うよりは現実的に広くユーザーに購入&支持されたらしいスペック帯のモデルが受賞しているため、ゲーミングPCの売れ筋を図る良い目安として読み取れます。
受賞モデルは以下。
金賞:ドスパラ GALLERIA RM5C-R36 K/09939-10a
CPU | 第11世代core i5 11400 (6コア12スレッド 2.60GHz~4.40GHz) |
GPU | GEFORCE RTX3060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | M.2 NVMe SSD 512GB |
参考価格 | ¥164,980 (2022年1月現在ラインナップのRM5C-R36) |
CPUは最新第12世代の1世代前となる第11世代core i5を搭載しています。
core i5 11400は2万円前後で買えるコスパ寄りのモデルながら、シングルスレッド性能でもマルチスレッド性能でもゲーミングに限らず多用途で必要十分な性能を誇る狙い目モデルとして2022年もしばらくはミドルスペック帯の主力に位置することになると思われます。
GPUはRTXシリーズの末弟モデルであるRTX3060。
こちらもリアルタイムレイトレーシング機能を備えた中では買いやすいミドルスペック帯に位置します。
全体としてもミドルスペックゲーミングPCとして価格と性能のバランスが取れた構成で、最新PCゲームにも充分対応できるベーシックなモデルです。
なお、2022年1月現在ではCPUを『core i5 11400F』(Fは内蔵グラフィックを搭載しないモデル)に置き換えた構成でラインナップされています。
▶GALLERIA RM5C-R36 第11世代core i5 11400F搭載モデル
銀賞:ドスパラ GALLERIA RM5C-R36T K/10275-10a
CPU | 第11世代core i5 11400 (6コア12スレッド 2.60GHz~4.40GHz) |
GPU | GEFORCE RTX3060Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | M.2 NVMe SSD 512GB |
参考価格 | ¥169,980 (2022年1月現在ラインナップのRM5C-R36T) |
金賞を受賞したRM5C-R36からGPUのみ1モデルグレードアップしたRTX3060Tiに載せ替えた構成となっています。
コスパに優れたミドルスペック帯ながら、GPUの処理性能を盛りたい需要にHITしたモデルと言えるでしょう。
なお、2022年1月現在では「価格.comプロダクトアワード受賞記念モデル」と題してストレージを1TBにグレードアップした特別構成モデルをラインナップしています。
▶GALLERIA RM5C-R36T 価格.comプロダクトアワード受賞記念2021モデル
GALLERIA RM5C-R36(T) 狙い目ポイント
2022年1月現在、プロダクトアワード受賞2モデル(共にラインナップは後継モデル)で比較するならばRTX3060Tiを搭載したRM5C-R36Tが圧倒的におすすめです。
受賞記念モデルとしてラインナップされているRM5C-R36TはGPUをRTX3060→RTX3060Ti、ストレージをNVMeSSD500GB→1TBという上位構成としながら価格差はわずかに¥5,000。
価格差を性能差が完全に上回るコスパ最強構成となっています。
さらにcore i5 11400と同等性能のCPUであるAMD Ryzen5 3600搭載モデルと比較しても、Intel coreは2021年末に最新第12世代が発売されたことを受けて旧モデルとなる第11世代が値下がりしたため価格競争で上回っています。
当然、ラインナップ上では旧モデルとなったcore i5 11400(F)ですが2022年現在でもスペック面では不安はなく、ミドルスペックCPUとして充分な性能を有していることに疑いはありません。
2022年1月現在のミドルスペック帯のゲーミングPCラインナップの中では頭一つ抜けた狙い目モデルだと言えますね。
▶GALLERIA RM5C-R36T 価格.comプロダクトアワード受賞記念2021モデル
Intel/AMD CPU価格推移
GPUは2021年初頭から高値に張り付いて値が下がらず。
なのでコスパを考えるうえでCPUの価格推移がわりと影響が大きい状況です。
intel及びAMDのミドルスペックモデルの参考となる価格推移を簡単にまとめると以下のようになります。
CPU | 直近1年の高値 | 2022年1月現在 | |
core i5 12600K | 約¥39,000 (2021/11) | → | 約¥39,000 |
Ryzen5 5600X | 約¥45,000 (2021/3) | ↓ | 約¥36,000 |
core i5 11400 | 約¥26,000 (2021/8) | ↓ | 約¥22,500 |
core i5 11400F | 約¥23,000 (2021/4) | ↓ | 約¥19,500 |
Ryzen5 3600 | 約¥26,500 (2021/11) | → | 約¥26,500 |
最新モデルでは『core i5 12600K』と『Ryzen5 5600X』
1世代前モデルでは『core i5 11400F』と『Ryzen5 3600』
が性能面で競合する対抗モデルであると考えてOKでしょう。
これらを価格で比較すると、最新モデルでは先に世に出たRyzen5 5600Xが第12世代core i5に対抗する形で値が下がり、旧モデルでは第12世代coreに押し下げられる形で第11世代core i5 11400(F)が値下がりしていることがわかります。
ミドルスペックCPUとしては2022年現在、Ryzen5 5600Xとcore i5 11400(F)が値下がり率の面でお買い得モデルであると言えるので、これらを搭載したゲーミングPCの価格設定に注目して選ぶと良いのではないでしょうか。