2023年4月に発売されたグラフィックボードRTX4070のベンチマーク結果と、RTX3070及びRTXシリーズとの比較で性能を探ります。
MSI GEFORCE RTX4070 VENTUS2X OC 12GB GDDR6X
使用したグラボは『MSI GEFORCE RTX4070 VENTUS2X OC 12GB GDDR6X』です。
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/PXL_20230416_143733316-1-1024x600.jpg)
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2連ファン仕様。
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ディスプレイポート×3、HDMI×1。
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サイズ縦横はRTX3070とほぼ同等。
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厚みはRTX3070よりも薄く、RTX3070よりも定格電力が少ないため補助電源は8pin×1となっています。
RTX4070 VENTUS2X OC | RTX3070 VENTUS2X OC | |
コア数 | 5888 Units | 5888 Units |
コアクロック | Extreme Performance: 2520 MHz (MSI Center) Boost: 2505 MHz | 1755 MHz |
メモリタイプ | 12GB GDDR6X | 8GB GDDR6 |
メモリスピード | 21 Gbps | 14 Gbps |
メモリバス幅 | 192-bit | 256-bit |
消費電力 | 200 W | 220W |
補助電源コネクタ | 8-pin x 1 | 8-pin x 2 |
映像出力端子 | DisplayPort x 3 (v1.4a) HDMI™ x 1 (Supports 4K@120Hz HDR, 8K@60Hz HDR, and Variable Refresh Rate as specified in HDMI™ 2.1a) | DisplayPort x 3 (v1.4a) HDMI™ x 1(Supports 4K@120Hz as specified in HDMI™ 2.1) |
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ベンチマークテスト環境
ベンチマークを行ったパーツ構成は以下。
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/PXL_20230416_180051416-1-1024x576.jpg)
OS | Windows11 home 64bit |
CPU | AMD Ryzen7 5800X3D |
CPUクーラー | Scythe 虎徹MerkⅡ |
GPU | RTX4070 / RTX3070 |
メモリ | 64GB DDR4 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD & 512GB SATA SSD |
マザーボード | ASRock B550M SteelLegend |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
RTX4070 ベンチマーク結果
RTX4070の各種ベンチマークソフトの結果をRTX3070との比較で掲載します。
passmark
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/passmark-1.png)
passmarkのparformancetestから、3D Graphics MarkとGPU Computeの値を抜粋。
RTX4070は3D Graphics markで約10%、GPU Computeで約37%上回っています。
3D MARK [FireStrike]
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/3D-MARK-FireStrike-1.png)
DirectX11のベンチマークテストであるFireStrikeの計測結果からGraphicsの数値を抜粋しています。
RTX4070はフルHD想定のFireStrikeで約33%、2K想定のExtremeでは約31%、4K想定のUltraでは約22%上回っています。
3D MARK [TimeSpy]
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/3D-MARK-TimeSpy-1.png)
同じく3D MarkのDirectX12ベンチマークであるTimeSpy計測結果からGraphicsの数値を抜粋しています。
RTX4070はフルHD想定のTimeSpyで約34%、4K想定のExtremeで約30%上回っています。
3D Mark [PortRoyal]
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/3D-MARK-PortRoyal-1.png)
リアルタイムレイトレーシングのベンチマークであるPortRoyalの計測結果です。
RTX4070は約37%上回っています。
FFXV Benchmark
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/FFXV-Benchmark.png)
FFXVベンチマーク(1080p/高品質/フルスクリーン)ではRTX4070が約31%上回っています。
blender benchmark 3.5.0
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/blender-benchmark-1.png)
レンダリング性能を計測するblender benchmark 3.5.0の計測結果です。
RTX4070はmonsterで約70%、junkshopで約37%、classroomで約59%上回っています。
また全体では約58%上回っています。
RTXシリーズのベンチマーク比較
ここでは2点の計測結果と定格電力を用いてRTXシリーズ各種のなかでのRTX4070の性能を見ていきます。
passmark [RTXシリーズ比較]
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/5c370ff9465cfb668e2079a7f313c41c-1-1.png)
passmarkによる描画性能計測では、RTX4070は旧世代の上位モデルとなるRTX3080と同等、且つRTX3080Ti及びRTX3090にも迫るほどの性能を有していることがわかります。
blender benchmark [RTXシリーズ比較]
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/7f1bf96cc920b155f4ed0581c90ed2af.png)
blenderによるレンダリング性能計測でも同じように、RTX4070は旧世代では上位モデルとなるRTX3080を上回り、RTX3080Ti及びRTX3090に迫る性能を有していることがわかります。
定格電力 [RTXシリーズ比較]
![](https://bacchigames.club/gadjet/wp-content/uploads/2023/04/c0ef476770875eb5c7442f1854618cf0.png)
RTX4070の定格電力はわずか200W。
これまでのRTXシリーズのラインナップで比較すると、この数値の特異性が良くわかります。
RTX4070は旧ハイエンドモデルに迫る高性能を圧倒的な電力効率で叩き出す
RTX4070は性能面では並んでいたRTX3080~RTX3090を消費電力で大きく下回り、RTX3060TiやRTX2070SUPERといった旧世代の同位もしくは下位モデルと並ぶ程度の消費電力に抑えられています。
電力あたりのパフォーマンスという見方をすれば、RTX4070は歴代のRTXシリーズの中でもかなり優れた電力効率を誇ると思われ、PC全体の排熱問題を考えれば大きな恩恵になるでしょう。
10万円を切る買いやすい価格帯のミドルハイスペックモデルであり、電力消費も抑えられ、性能的にはフルHD~2K解像度であれば重量級ゲームタイトルでも高フレームレートでの快適プレイを実現するハイパフォーマンス。
RTX4070は今後の売れ筋ゲーミングPCの定番構成に組み込まれるであろう大本命グラボと言っていいでしょう。
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