※本サイトはPRリンクを含みます

【9ボタン超軽量ゲーミングマウス】SteelSeries AEROX5はかぶせ持ちサイドボタン多用派におすすめ

ゲーミングデバイス

『サイドボタン多め』と『超軽量』という2つの特徴を併せ持つある意味レアなゲーミングマウスがSteelSeriesから発売されたので買って試してみました。

スポンサーリンク

SteelSeries AEROX5の特徴&仕様

  • 66gの超軽量構造
  • 9個(うちサイドボタン5個)のプログラム可能ボタン
  • IP54等級の対塵耐水性能

SteelSeries AEROX5製品仕様

センサーSteelSeries TrueMove Air
センサータイプオプティカル
CPI100~18,000、100 CPI可変式
IPS400、SteelSeries QcK表面で
加速40G
ポーリングレート1000Hz / 1ms
ハードウェア加速なし(ゼロハードウェア加速)
筐体素材ABS
形状エルゴノミクス、右利き用
グリップスタイルパームorクロー
ボタン数9
重量有線)66g 無線)74g
長さ128.8mm /5.07インチ
62.8mm /2.47インチ(前部)、68.2mm /2.68インチ(後部)
高さ26.7mm /1.05インチ(前部)、42.10mm /1.65インチ(後部)
接続有線)USB-C 無線)2.4GHz / Bluetooth 5.0
バッテリー無線)最大180時間

SteelSeries AEROX5 レビュー

ここからは実際に使ってみた感想を主観込みで。
なお、筆者はサイドボタン多めが好みでAEROX5の前はG502(サイドボタン5個)をメインで使用。
プレイタイトルはMinecraftからEscape From Tarkovまで多彩です。

ライティング例

9ボタンのメリット/デメリット

筆者はサイドボタンありきでマウスを選ぶので、まずはサイドボタンについて。

9ボタン(サイド5ボタン)を使うメリットとして、より多くの操作を右手に負担させることが出来ます
そのため左手キーボード操作に自信がない場合や左手が負担する操作が極端に多いゲーム(FortniteやEscape From Tarkovなど)をプレイする場合に便利です。

デメリットとしては左手のキーボード操作の熟練度が上がりにくくなってしまうことでしょうか。

AEROX5の5サイドボタン

AEROX5のサイドボタンは配置が少し独特で、通常の2サイドボタンの上に上下押し分け式のボタン+親指の先に1ボタンが配置されています。

サイドボタン配置比較

で、実際の押し心地はというと、親指の先の1ボタン(図の③)については通常のグリップ位置から押すのはちょっと困難で、握り位置を調整しないと届かない程度に離れています。
(ちなみにG502のボタンも同様の距離感なので「そんなもの」なのかも知れない)

また、上下押し分け式のボタン(図の④⑤)については親指のグリップ位置から2ボタンを挟んだ上部に配置されていて、押すためには親指の位置をその都度大きく変えないと届きません。
下の2ボタンと隣接していることも含め、激しいマウス操作のさなかに正確に押し分けるにはかなりの慣れが必要だと思われます。

つかみ持ちよりはかぶせ持ちにおすすめ

慣れにもよりますが、サイドボタンの配置的に5ボタンのうち咄嗟に押し分けられる実用的なボタンは2ボタンで、3ボタンは瞬間的にグリップを解除or調整しないと正確に押すのが難しいと思います。

そのため、マウスと手の接点が少ないつかみ持ちの場合は親指のポジションを変えるときにマウス本体が不安定になってしまいそう。
かぶせ持ち(筆者もかぶせ持ち)の場合は親指を一時的に浮かせたとしても親指の付け根など別の部分でマウスのホールドが出来るため、操作のためのタイムラグが少なく済みそう。

ということで、公式ではパーム(かぶせ)orクロー(つかみ)に対応と書かれてますがおそらくかぶせ持ちの方がサイドボタンを活かしやすいのではないかという印象です。

同じく多ボタンのG502と比較するならば、G502の5サイドボタンは親指2+1ボタン、人差し指2ボタンというように指を替えて押し分けられる配置になっており、特に人差し指で押せる2ボタンに関してはマウスのグリップに影響を与えない位置にあるため押しやすいという印象があります。

66g超軽量構造はほんとに超軽量

実はマウスの重量が多少変わっても効果なんて感じないんじゃない?と思っていました。

が、G502(121g)からAEROX5(66g)に乗り換えたという前提で言えば、重量がほぼ半分になった効果は絶大でした。
持った瞬間、動かした瞬間に衝撃が走るほどに。

具体的な現象としては、持ち替えた直後はエイムが大幅にブレます。
変更前のマウス(重いマウス)と同じ力で動かそうとしてしまうため力が入りすぎて目標を大きくオーバーし、さらに重いマウスの慣性を止めるためのブレーキ操作にあたる逆方向への入力が癖になっているため、目標点をオーバーしたポインターが反転して戻ってきます。
簡単に言えば軽すぎて混乱している状態。

その間もまったく重量を感じないほど軽く滑るマウスに感動しつつ、しばらく(数時間~数日)使っていると軽さに慣れてきて最終的に重いマウスに戻れなくなります

「軽い」というだけでここまで操作感が違うんだと改めて驚きました。

IP54等級の防水性能

マウス筐体が軽量化のために穴だらけで、内部の基盤がむき出しの状態なのでホコリや水分による故障が心配なところではありますが、AEROX5は「IP54等級」らしいです。

シェルとむき出しの基盤

IP54についてググると
「塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない」
「あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない」

とのこと。

さすがに防水性のテストのためにマウスに水をぶっかける勇気は無いので確かめていませんが、デスク上で飲み物を飲んだりプレイ中に手汗をかいたりすることは誰でもあると思うので一定以上の規格に沿った防水性能がある、というだけで安心感がちょっとあります。

G502との比較で感じたこと

その他、雑多に感じたことをまとめます。

ホイールの操作感はG502より良い
これはG502のホイールが独特(金属質で重い)なのが原因ですが、AEROX5のホイールは一般的なラバー製で軽い回転と適度なクリック感があり扱いやすいと感じます。

手が小さい人にはキツいかも。
G502よりも高さ(持った時の厚み)があり(大した差ではないと思いますが)、手は感覚が繊細なので全体がひと回り大きいような感触があります。
筆者は成人男性のなかでも手が大きい方なので、手が小さめの方にはもしかしたらボリューム過多かも知れません。
SteelSeriesの一般的なサイズ(RIVALシリーズとか)で違和感がない方は大丈夫だと思います。

G502よりもホールド感は弱い。
マウス本体が軽いので気にならないかも知れませんが、G502はマウスの両サイドが抉れている&ラバー材の採用で指が自然に引っかかり、マウスを持ち上げる際にも意識せずに手にくっ付いてくる感触があります。
AEROX5は両サイドが緩やかなラウンド形状のABS材なので慣れないと指が滑り、ホールドしにくい印象です。
たぶん「慣れ」の範疇だと思いますが。

ケーブルは脱着可能。
脱着出来ることでどういう利点があるのかわかりませんが…。
(メンテナンス性?カスタム性?)
ケーブルはマウス本体側がUSB-C接続になっていて脱着可能です。

SteelSeries AEROX5はかぶせ持ちサイドボタン多用派におすすめ

あくまで主観ですが、個人的なマウス遍歴や好みから言えば、AEROX5はここまで書いてきた特徴から『かぶせ持ちでサイドボタン多用派』におすすめできるマウスだと思われます。
そのうえで圧倒的な軽さの恩恵として「疲れにくい」「腱鞘炎になりにくい」などの効果も期待できるので、長時間プレイがあたりまえのヘビーゲーマー向きとも言えるかも。

そもそもゲーミングマウスのラインナップで「多ボタン」と「超軽量」の両方を兼ね備えたモデルがあまり無いので、好みや目的が一致する方には貴重な一台になりそうです。

なお有線/無線の両モデルがラインナップされてますが、個人的にはバッテリー管理が不要な有線マウスをマウスバンジーとセットで使うのが最強だと思ってます。

ケーブルの重量と摩擦をキャンセルするマウスバンジー