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RTX3070は現行モデルコスパ最強だが買い時ではない?

ゲーミングデバイス

2020/10/30 RTX3070解禁。

一応私もゲーム実況者の端くれなので、今後の活動を支える商売道具として購入しました。
3090や3080の時とは違い在庫状況も潤っているようで、発売日にTSUKUMOの通販サイトを確認したところで在庫があったので即ポチッ。

『MSI RTX3070 Ventus2x OC』は2連ファン仕様を重視して選びました。(3連だとケースに入らない)
こちらを数日かけてベンチマークと試運転をした感想を正直に書いていきます。

なお、詳しい性能については専門サイトなどをググってください。
専門用語ばっかり並べられてもよくわからん!という人はいい感じにゆるいこの記事を読み進めてください。

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RTX3070とRTX2060SUPERの性能比較

ほんとは2070あたりと比較して世代間の進化を確かめたかったんですが、手元にあったのが2060SUPERなのでこちらで比較。
(スペック的にはほぼ 2070=2060SUPER と思って間違いない。)

ザックリ結果だけを並べていきます。

ちなみにCPUはRyzen5 3500。
RTX3070に対して若干非力なCPUですが、コスパ重視のミドルスペック構成を元にしたグラボ換装を想定しています。

3D Mark TimeSpy

DirectX 12ベースの性能比較となるTimeSpyのベンチ結果です。
グラボの性能比較としては『Graphics score』の数値に着目。
RTX3070はRTX2060SUPERの約1.5倍のスコアとなりました。

3D Mark PortRoyal

PortRoyalはレイトレーシングの性能を測るベンチテスト。
こちらもRTX3070がRTX2060SUPERの約1.6倍という高いスコアを叩き出しています。

FF15 bench (フルHD 高品質)

こちらは動作が重めのベンチテストの定番。
RTX3070が勝るのは当然ですが、実はテスト中のCPU使用率が100%付近に張り付いていたのでRyzen5 3500がボトルネックになっていた可能性が高い。
もっと高性能のCPUであればスコアももっと伸びていたでしょう。

ベンチマーク寸評

結果は、総じてRTX2060SUPERの1.5倍前後の性能を叩き出しています。
価格は2060SUPERが4~5万円、3070が7~8万円なので優れているのは当然ですが、世間で騒がれているのはむしろこっちかな?ということで参考資料。

NVIDIA公式で掲載されている性能比較イメージ。

要約すると『3070が2070の1.5倍以上の性能を誇っている』というのは先述の私のベンチマーク結果と共通します。

そして、もうひとつ比較対象になっているのがRTX2080Ti。
これは2000番台モデルの最高峰スペックを誇るモデルです。
(限定のTITANもありましたが割愛します。)

で、この画像では『前世代最強2080Tiと比較しても3070は同等以上の性能ですよ。』と言いたいわけですね。

私は2080Tiなんていうブルジョワなグラボは持っていないので真偽のほどを確かめることは出来ませんが、公式の発表なのでまぁ正しいでしょう。

となると、驚くべきはコスパ面になってくるわけです。

RTX2080Tiは約15万円。
RTX3070は約7.5万円。

そうです。
RTX3070は前世代最強性能を半額で手に入れられるという、2080Ti購入者を軽く2回くらい地獄に叩き落せるほどのコスパを誇っているという事なんです。

これ結構な衝撃ですよ?
1年やそこらで進化する性能の伸びしろを、そしてユーザーの想像力を、いとも簡単に飛び越えて来たってことですからね。

コスパ最強RTX3070は買いなのか?

スペック/価格を見ればぶっちゃけバランスブレイカーな3070ですが、では今(2020/11現在)が本当に買い時なのか?

この疑問についてはこちらの表をご覧ください。

グラボバランスシート

こちらはRTX2000~3000番台の価格と性能を軸にした分布図だと思ってください。
細かい数値はガッツリ無視したイメージ図です。

この位置関係で言えば、表の右下に行けば行くほど低価格高性能=コスパ高。
逆に左上に行けば行くほど高価格低性能=コスパ低という事になります。

レンジで見るRTX3070の脅威

青い帯はRTX2000番台のバランスレンジ。
ピンクの帯はRTX3000番台のバランスレンジ。

世代の進行に伴って青帯からピンク帯へ、全体的に一段レンジが進んだことが確認できます。
このレンジの変化がテクノロジーの進化という事になります。

RTX2000番台はリアルタイムレイトレーシングの第一世代なので、一般的に考えればテストと認知普及の意味合いも強かったでしょう。
そして、技術が定着した第二世代(RTX3000番台)が製品化の本番とも言えるわけですからこの進化幅は正統とも言えますね。
何年か後には熟成を迎える第三世代へ・・・と続くのが世の理です。

まだ見ぬRTX3000番台ラインナップ

では3090/3080/3070のどれを買うべきか、と考えるのはちょっと時期尚早な気も実はしています。
というのも、価格で言うと3000番台は『5万円前後の価格帯』がまだポッカリ空いてるんですよね。

で、この5万円台(もしくはもうちょっと下)の価格帯が販売数的には最も売れる価格帯なハズなんですよね。
比較的手が出しやすいミドルスペック帯のゲーミングPC用途として。

さらに言えばマイナーチェンジ版のTiやSUPERを冠するモデルが続いて性能アップと同時に廉価も進むわけですから、急いで飛びつく理由が無いなら今はまだラインナップの拡充を待つのも手だと思うわけです。

2020年11月現在わかっている情報だと12月にはRTX3060Tiがリリースされるらしい?ですし、2021年にはRTX3060、RTX3050SUPERあたりの噂もある(不確実な情報です)みたいなので、もーちょいリーズナブルにミドルスペックゲーミングPCを構築するなら待つのも得策ではないでしょうか。

RTXに急いで飛びつく理由・・・ある?

ではRTX3070を今買う理由は?

まぁ新しい物好きのガジェットマニアやレビュアーは置いといて、一般的なユーザーはどうなの?と考えるなら、キーになるのはPS5/XBOXseriesXになるでしょう。

この次世代コンソール機にもリアルタイムレイトレーシング機能(AMD製)が搭載されることが確定しており、間もなく発売を迎えます。
ということは、これによりレイトレーシング対応ゲームが本格的に普及すると考えて良いでしょう。

まさに『2021年がレイトレーシング元年』になるはずです。

という事は、言い換えるとまだレイトレーシング市場は本格化していない。
=高額パーツはちょっと様子見スタンスでもまだまだ大丈夫。ということ。

で、さっきの表に目を移すと・・・

PS5/XBOXseriesXがゲーミングPCを脅かすかもしれない

ぶっちゃけこの次世代コンソール、本体価格だけでは絶対に赤字です。

その証拠に、バランスシート上に並べると明らかに位置がおかしいんですよね。

本体価格5万円、とすればGPU単体では2万円~くらいでしょうか。
で、性能はRTX2080と同等だと言われています。

・・・んなわけないよね。

ね、おかしいんです。
グラボのバランス帯に当てはまらないんですよ。

この原因は単純に1点。
価格設定がぶっ壊れている、ということ。

おそらくは赤字覚悟でユーザーに買ってもらえる価格に設定してまず市場を獲る。
そしてその後はサブスクリプションなどの周辺サービスで回収していこう、という事なんでしょう。

正直ここまで安くて噂通りの高性能だとしたら、ゲーミングPCを買う理由は無くなってしまいます。
コンソール機もキーボード/マウスへの対応が進んでいるので、操作感も大差ないですしね。
(ただしコンバーターの使用はハードウェアチートです。)

要するに

要するに何が言いたいかと言えば、
『RTX3070はコスパ最強のグラボである』
『ただしコンソールの次世代機と重なる2020年に限ってはPS5優先か?』

という事です。

【追記】サイバーパンク2077はリリース時AMD非対応(レイトレ)とのこと。
RTX3070を買う理由が出来てしまいました。→関連ページ

ただし、RTX3070を買ってしまえば快適すぎるその性能に惚れてしまうのも事実。

実際に使ってみた感想は「ようやく実用的なリアルタイムレイトレーシングが始まった。」って感じで

まじで最高www