今後の自身のゲーミングPCパーツ選定のため、タルコフを手持ちの環境でfps計測してメモ書きを残しています。
詳細は環境によって違うので参考程度に。
Tarkov & DLSS
DLSSは画質を綺麗に保ったまま画像処理を軽くしてくれるNvidiaRTXシリーズ特有の夢のような機能で、簡単に言えば”気にならない程度に解像度を下げて引き伸ばしている?”みたいな感じなので、視界がボヤけることを懸念してタルコフではあまり使用されない印象があります。
試しに今期は基本的にDLSS(quality)をONにしてプレイしてみていますが、感じるデメリットは”サイトを覗いたときのレティクルに残像が残る”こと。
ただし夜のレイドで赤く発行するレティクルのサイトを使用したときなどに感じるくらいで、限定的な状況を除けばほぼ気にならないレベル。
フレームレートは概ね+10くらいの効果がある感じです。
よく使うサイトのレティクルとの相性もありますが、RTXシリーズのグラボを使用していてフレームレートを底上げしたい場合は試してみてもいいかも?
Ryzen5 3500 & RTX2060SUPER
PC構成
CPU | AMD Ryzen5 3500 (6コア6スレッド/3.6~4.1GHz) |
GPU | Nvidia GeForce RTX2060SUPER |
メモリ | 16GB |
検証したバージョン
Escape from Tarkov | 0.13.0.1.21531 |
GPUドライバー | 528.24 |
検証時の画質設定
Ryzen5 3500*RTX2060SUPERの計測時の画質設定は以下。
DLSS(quality)ONもこの設定をベースにしています。

SHORELINE





フレームレートはアベレージ【69.7】
高fpsではないものの、プレイに支障は感じません。
さらにDLSS(quality)をONにすることで+10前後のアドバンテージがあります。
FACTORY

フレームレートはアベレージ【86.2】
マップのサイズが小さいためか、ファクトリーはかなりスムーズにプレイできます。
CUSTOMS

フレームレートのアベレージは【68】
ショアラインと同じ程度のフレームレートに落ち着いています。
一部地形によって?フレームレートが落ち込む場面があるものの、基本的には支障を感じない程度です。
LIGHTHOUSE

フレームレートのアベレージは【50.8】
かなりガクガクに処理落ちしている印象で、設定をもう少し下げないとちょっと辛いかも。
マップが広いうえにおそらくマッチングしているプレイヤー、スカブ、ローグなど人数の総数が多いのも原因かもしれません。
STREET OF TARKOV
同じく画質設定は自動最適化設定のまま。


今シーズンから追加された新マップ”ストリートオブタルコフ”は、広さやオブジェクトの多さからさすがに重く、フレームレートは50程度でかなりしんどい印象。
さらにDLSSをONにしてもフレームレートはほぼ上昇しませんでした。
マシンパワーが低い場合は今後のマップ自体の最適化に期待しましょう。
Ryzen5 3500 & RTX2060SUPER 寸評
Ryzen5 3500は3000シリーズでもコスパ重視の廉価モデルCPUで、最新7000シリーズから見れば2世代前のモデル。
RTX2060SUPERも4000シリーズがリリースされた今となっては2世代前のミドルロークラスのGPUです。
タルコフをプレイするにはちょっと非力な感じはありますが、画質設定をもう少し下げれば常に60fpsキープくらいの快適環境は作れそうな感じです。
Ryzen5 3500もRTX2060SUPERも現行で販売しているショップは減っていて、同じくミドルロークラスのパーツでいえばCPUではRyzen5 5500、GPUではRTX3060あたりが該当するでしょうか。
どちらも最新世代から1世代前のモデルとなるためかなり手頃な価格で購入できると思います。
もっとスペックを落としても設定次第でタルコフはプレイできますが、ある程度スムーズにプレイするならこの辺のスペックを最低限として考えたいところです。
RTX3060搭載ゲーミングPCの例
GALLERIA RM5C-R36 第13世代Core搭載

OS | Windows11 home 64bit |
CPU | Intel Core i5-13400F (10コア16スレッド 最大4.60GHz) |
GPU | NVIDIA RTX3060 |
メモリ | 16GB DDR4 |
ストレージ | 500GB SSD |
価格 | ¥164,980 |
Core i5-13400FとRTX3060の組み合わせはミドル~エントリースペックのゲーミングPCとして定番といえる人気構成。
人気ゲームタイトルをひと通り高フレームレートでプレイできる性能を持ち、2022年のゲーミングPC市場で最も売れたスペック帯からCPUを最新第13世代Coreに換装した。
▶GALLERIA RM5C-R36 第13世代Core搭載詳細ページ(ドスパラ)
Ryzen5 5600X & RTX3070
PC構成
CPU | AMD Ryzen5 5600X (6コア12スレッド/3.7~4.6GHz) |
GPU | Nvidia GeForce RTX3070 |
メモリ | 32GB |
検証したバージョン
Escape from Tarkov | 0.13.0.1.21531 |
GPUドライバー | 528.24 |
検証時の画質設定
画質設定は以下。

SHORELINE

フレームレートはアベレージ【93.7】
一時的に落ち込んでも60はキープできている感じで、スムーズにプレイできます。
FACTORY

フレームレートはアベレージ【141.3】
何のストレスもなく超快適にプレイできるレベルです。
LIGHTHOUSE





Lighthouseでのフレームレートはアベレージ【74.4】
決して高フレームレートではないもののストレスはない感じです。
場所によっては60を切る場合もあるのでもう少し設定下げ目でも良いかも。
STREET OF TARKOV

フレームレートはアベレージ【60.9】
場面によっては50を切ることもあってちょっと不安が残ります。
PMCでのレイドが安定しないようなら設定下げも考える必要がありそうですが、そもそもこのマップが重すぎるのが原因なのであまり気にしなくてもいいかも知れません。
Ryzen5 5600X & RTX3070 寸評
すでに2年ほど使用している私のメインPCの構成です。
Ryzenは7000シリーズ、RTXは4000シリーズがすでに発売されたので、どちらも1世代前のミドルクラスという位置づけになります。
タルコフをプレイする上では、新マップのSoTを除けば全くストレスなく70~90fps程度を維持することができ、設定を下げればもっとフレームレートを底上げすることも可能です。
さらに言えば、タルコフで常時100fpsOVERを狙おうとすれば結構な値段のハイエンドクラスのCPU,GPUが必要になるので、一般人がカジュアルプレイする目的であればこのくらいのスペックで充分なんじゃないかと思っています。
CPU,GPU共に最新から1世代前モデルとはいえ、いまだに他のゲーム含めてパワー不足を感じたことはありません。
この構成であれば2023年現在では価格面もかなり下がってきているので、最新にこだわらなければかなりお買い得なスペック帯だと言えるでしょう。
RTX3070搭載ゲーミングPCの例
GALLERIA XA7R-R37

OS | Windows11 home 64bit |
CPU | AMD Ryzen7 5700X (8コア16スレッド、3.4GHz~4.6GHz) |
GPU | Nvidia GeForce RTX3070 |
メモリ | 16GB DDR4 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
電源 | 650W 電源 (80PLUS BRONZE) |
価格 | ¥199,980 |
Ryzen7 5700Xは最新7000シリーズからは1世代前の準最新モデルCPU。
Zen3世代のシングルコアパワーに加えて8コア16スレッドのマルチスレッド性能を併せ持つため、ゲームのみならずクリエイティブな作業や複数同時タスク作業にも強みを発揮できる。
RTX3070はフルHD環境であればほぼオールタイトルで高fpsの快適プレイが可能で、2Kの高解像度プレイも選択肢に入る。
RTX4000シリーズ発売後の2023年にあっても正直RTX3070があればゲームプレイで困ることは無いというほど十二分なパワーを発揮する。
▶GALLERIA XA7R-R37 詳細ページ
Ryzen7 5800X3D & RTX3070
前述のRyzen5 5600XとRTX3070を搭載したPCをもとに、CPUのみRyzen7 5800X3Dに換装して効果を計測しました。
“TarkovはCPU性能が重要”とよく聞きますが、テスト結果は以下のようになりました。
PC構成
CPU | AMD Ryzen7 5800X3D (8コア16スレッド/3.4~4.5GHz) |
GPU | Nvidia GeForce RTX3070 |
メモリ | 32GB |
検証したバージョン
Escape from Tarkov | 0.13.0.3.22032 |
GPUドライバー | 531.18 |
※画質設定は「5600X & RTX3070」と同じ。
SHORELINE

フレームレートはアベレージ【119.6】
同じRTX3070でもCPU交換でフレームレートは約24%アップしました。
FACTORY

フレームレートはアベレージ【154.5】
5600Xに比べて伸びてはいますが、もともと負荷の少ないマップなので効果は限定的なのかもしれません。
LIGHTHOUSE

フレームレートはアベレージ【106.5】
GPUは同じでも5600Xに比べて約43%伸びています。
STREET OF TARKOV

フレームレートはアベレージ【93.2】
5600Xでは60fpsをなんとか超える程度でしたが、5800X3Dでは瞬間的な落ち込み時でも60fpsを下回らず、平均では約50%もフレームレートが伸びています。
Ryzen7 5800X3D & RTX3070 寸評
“タルコフは一般的なゲームよりもCPUとメモリの負荷が高い”という話は以前から言われていましたが、新マップのStreet of Tarkovが実装されたことでより強くCPUパワーが意識されることになった気がします。
Ryzen7 5800X3Dは5000シリーズまでで唯一の『AMD 3D V-Cache』搭載モデルで、一時キャッシュのL3キャッシュを96MBも搭載しています。
キャッシュメモリは簡単に言えばメインメモリよりも速いメモリで、この大量のキャッシュメモリがゲーム性能においては格上のフラッグシップモデルを喰うほどの性能を叩き出すこともあり、タルコフにおいてまさに最強のゲーミングCPUであることを証明してしまった感があります。
正直、GPUは同じRTX3070ながらCPUの交換だけでここまで大きな性能アップになるとは思っていませんでした。
なお、2023年3月には最新Ryzen7000シリーズにX3Dモデルが追加されます。
すでにAM4環境を運用している場合はRyzen7 5800X3D、AM5環境を新調する場合はNewX3Dシリーズをタルコフ用途で狙ってみるのも良いかも知れません。