2026年11月第1週(10月26日〜11月1日)のSteamにおける同時接続プレイヤー数データを分析する。今週は10月31日のハロウィン当日に向けて開催された「Steam Scream Fest(ハロウィンセール)」の影響が市場を完全に席巻した。ホラー・非対称対戦ゲームが驚異的な動員を記録し、秋の新作MMO勢を押し退けて上位へ食い込む特異な1週間となった。
同接トップ10タイトルのプレイヤー数推移グラフ
同接トップ10 前週比較表
| 順位 | タイトル | 平均同接(今週) | 前週順位 | 前週平均同接 | 推移 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Counter-Strike 2 | 1,400,000 | 1 | 1,420,000 | ↓ (-20,000) |
| 2 | PUBG: BATTLEGROUNDS | 880,000 | 2 | 890,000 | ↓ (-10,000) |
| 3 | Dota 2 | 660,000 | 3 | 650,000 | ↑ (+10,000) |
| 4 | Dead by Daylight | 450,000 | 9 | 240,000 | ↑ (+210,000) |
| 5 | Apex Legends | 300,000 | 5 | 300,000 | – (0) |
| 6 | Naraka: Bladepoint | 270,000 | 7 | 270,000 | – (0) |
| 7 | THRONE AND LIBERTY | 260,000 | 4 | 310,000 | ↓ (-50,000) |
| 8 | AION 2 | 250,000 | 6 | 290,000 | ↓ (-40,000) |
| 9 | Rust | 240,000 | 8 | 260,000 | ↓ (-20,000) |
| 10 | Phasmophobia | 180,000 | – | – | NEW |
1. ハロウィン本番で『Dead by Daylight』が異次元の暴騰
今週のチャートを完全に支配したのは、前週9位から4位へと驚異的なジャンプアップを果たした『Dead by Daylight』である。10月31日のハロウィン当日に向けた期間限定イベントと特大セールが完璧なシナジーを生み、週末にかけて同接が急上昇。週平均で45万人、ピーク時には60万人を超えるプレイヤーを動員し、季節イベントの集客力としては年間最大級の成果を叩き出した。
2. ホラー需要の波及と『Phasmophobia』のトップ10入り
ハロウィンセールの波は他のホラータイトルにも波及し、協力型ホラーの定番『Phasmophobia』が平均18万人を記録して10位に新規ランクインした。ホラー系YouTuberやストリーマーによる配信が相次いだことで、友人同士でカジュアルにプレイする層が一気に流入した形である。季節要因が直接的にSteamランキングの構成を書き換える強力なファクターであることが再確認された。
3. 秋の新作MMO勢の着地と定着フェーズへの移行
一方で、10月の市場を大いに沸かせた『THRONE AND LIBERTY』および『AION 2』の新作MMO勢は、それぞれ26万人(7位)、25万人(8位)へと順位を落とした。リリース初期の熱狂的な特需が終わり、コアユーザー中心の長期的な定着フェーズへと移行したことが数字に表れている。ホラーゲームに可処分時間が流れた影響も受けているが、20万人台のベースラインを確保したことは一定の成功と言える。
総括
今週のSteam市場は、ハロウィンという強力な季節イベントが特定ジャンル(ホラー・非対称対戦)に劇的なトラフィックの偏りをもたらした。次週からは11月に突入し、ハロウィン特需が剥がれ落ちた後の「通常相場」へと揺り戻しが起きる。冬のホリデーシーズンに向けて、各タイトルがどのようにベースラインを再構築するかが焦点となる。
