2026年9月第3週(9月14日〜9月20日)のSteamにおける同時接続プレイヤー数データを分析する。今週は世界大会「The International 2026」の閉幕に伴う揺り戻しと、今週末から開幕する「東京ゲームショウ 2026(TGS 2026)」に向けた市場全体の期待感が錯綜する週となった。秋の本格的な新作ラッシュを直前に控え、上位陣のシェア構造に緩やかな変化が生じている。
同接トップ10タイトルのプレイヤー数推移グラフ
同接トップ10 前週比較表
| 順位 | タイトル | 平均同接(今週) | 前週順位 | 平均同接(前週) | 推移 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Counter-Strike 2 | 1,420,000 | 1 | 1,410,000 | ↑ (+10,000) |
| 2 | PUBG: BATTLEGROUNDS | 890,000 | 3 | 880,000 | ↑ (+10,000) |
| 3 | Dota 2 | 710,000 | 2 | 920,000 | ↓ (-210,000) |
| 4 | Apex Legends | 480,000 | 4 | 470,000 | ↑ (+10,000) |
| 5 | Rust | 245,000 | 5 | 230,000 | ↑ (+15,000) |
| 6 | Elden Ring | 390,000 | 6 | 410,000 | ↓ (-20,000) |
| 7 | Naraka: Bladepoint | 310,000 | 7 | 260,000 | ↑ (+50,000) |
| 8 | Street Fighter 6 | 205,000 | 8 | 195,000 | ↑ (+10,000) |
| 9 | Slay the Spire 2 | 155,000 | 9 | 150,000 | ↑ (+5,000) |
| 10 | Palworld | 140,000 | 10 | 145,000 | ↓ (-5,000) |
1. 大会終了に伴う『Dota 2』の急反動と平常化
先週、公式世界大会「The International 2026」のクライマックスにより週平均92万人まで爆発した『Dota 2』だが、大会の閉幕とともに今週は21万人減の71万人となり3位へと交代した。一過性の観戦・プレイ特需が落ち着いた形ではあるが、大会前の60万人台前半と比較するとベースラインは依然として底上げされており、イベントを通じたコミュニティの活性化に一定の成果を残したと言える。
2. 定番FPSの底堅さと『Naraka: Bladepoint』の急増
首位の『Counter-Strike 2』(142万人)と2位へ浮上した『PUBG: BATTLEGROUNDS』(89万人)は、世界的なイベントの谷間にあっても着実に数を伸ばし、王者の貫禄を見せた。また、7位の『Naraka: Bladepoint』は週後半に実施された新シーズンイベントの効果で前週比5万人増の31万人を記録。アジア圏を中心とした強固な集客力が改めて浮き彫りとなった。
3. TGS 2026直前の静観ムードと秋の新作相場
今週末(9月24日〜)に控える「東京ゲームショウ 2026」や各デベロッパーの秋の配信イベントを前に、市場全体としては「嵐の前の静けさ」を呈している。6位の『Elden Ring』は40万人割れ目前(39万人)となり、初夏の超大型DLC特需が完全に終焉を迎えた。次週以降、TGSでの試遊・発表や秋の新作リリースの波が既存のトップ10圏内にどのような地殻変動を起こすかが最大の注目点である。
総括
今週のSteam市場は、前週の巨大なesports特需が収束し、本来の定番タイトルによる安定的なシェア構造へ戻る移行週となった。今週末から始まるTGS 2026を皮切りに、ゲーム業界は年末商戦へ向けたプロモーション期へ突入する。既存のライブサービス群がどこまで防御陣形を保てるか、データを注視したい。
