2021年6月、マインクラフトに大型アップデートが適用されました。
新モブや新ブロック、新鉱石など多岐にわたるアップデートの内容をチェックしていきましょう。
なお、統合版(BE,Bedrock)JE(JavaEdition)ともに同日のアップデートになりましたが内容は微妙に異なっています。
ここでは統合版(BE,Bedrock)の内容について触れていきます。
1.17アップデートのPART1って何?
今回のCaves&Cliffsアップデートには『Part1』の表記が追加されていますが、これは実はボリュームが大きくなりすぎた当初予定の1.17アップデートが2回に分割実装されることになったということを表しています。
ちなみにPart2は一説によると2021年年末を予定しているとか。
(開発者のTwitterなどで事前情報が出ていますが時期については確定ではないと思われます。)
オーバーワールドの高さ拡張や地下洞窟、音波ブロックなど、ワールドの生成や仕様の根幹に関わる新規要素が後半に回された印象で、実装作業が難航している様子が伺えます。
タダでさえバグが絶えない統合版ですから、延期もしょうがないですね。
1.17アップデートPart1の追加要素
ウーパールーパー(アホロートル)
新モブです。
ベータ版ではアホロートル(axolotl)の表記だったため「サンショウウオ」や「ウーパールーパー」など日本語訳も複数ありましたが、正式実装により日本語名称は『ウーパールーパー』で確定したようです。
水生モブ(水陸両用モブ)ですが海や川ではなく地下水源に湧く性質があり、洞窟コンテンツの拡充の目玉の1つと言えます。
- 地下水にスポーン
- 熱帯魚バケツで繁殖可能
- 魚、イカ(発光するイカ)、ドラウンド、ガーディアンを攻撃する
- 金、白変体、水色、茶色の基本4色+青(繁殖による突然変異)
- 水がない場所では一定時間後に継続ダメージあり
- ダメージを受けると死んだふり(回復&非ターゲット効果)
- ウーパールーパーの攻撃対象をプレイヤーが倒すことで再生効果&採掘疲労解除効果あり
- バケツで拾える
ウーパールーパー繁殖のための熱帯魚ホイホイ(熱帯魚トラップ)はこちらをどうぞ。
ヤギ
MINECON2019のユーザー投票で優勝した新規追加モブです。
山岳バイオームのコンテンツ拡充の目玉で、高いジャンプ力が特徴です。
- プレイヤーや他のモブに突進することがある
- ジャンプ力が高く落下ダメージが少ない
- パウダースノーを避ける
- 小麦で繁殖可能
- バケツで牛乳を搾乳可能
発光するイカ(グローイカ)
MINECON2020のユーザー投票で優勝したモブで、ウーパールーパーと同じく洞窟コンテンツの拡充を担う新規追加モブです。
暗い地下空間でも体が光るため発見しやすく、ドロップの光る墨は看板の文字を光らせる効果もあります。
- 地下水にスポーンする水生生物
- 倒すと発光する墨袋をドロップする
発光する墨袋と発光する額縁
発光するイカからドロップする特殊な墨袋で、素材として新規アイテムの発光する額縁をクラフトできます。
- 発光する墨袋を額縁と組み合わせて発光する額縁をクラフト
- 発光する額縁に飾ったアイテムは夜間や暗闇でも明るく表示
- 発光する墨袋を看板に使用して看板に記述されたテキストを発光させる
粉雪
通過するモブやプレイヤーをスローにし、凍らせることができる新規追加ブロックです。
- 触れたモブを凍らせダメージを与える
- 革の鎧によって凍結ダメージを無効にできる
- 雪が降る場所に大釜をおくことで取得可能
(PART2では特定のバイオームに積もる) - バケツですくい取ることが可能
- ほとんどのモブは上を歩けず落下する
- スケルトンをストレイに変化させる
- レザーブーツを装備することにより歩行可能
グローライカン
地下洞窟用の新規ブロックです。
基本的には既存の「つた」と同じような性質を持ちます。
- 地下空間に生成され薄暗く光る
- 壁伝いに繁殖、もしくは骨粉で増やしハサミで収穫できる
アメジストジオード
新規ブロック「アメジスト」が生成されるドーム状の構造物をジオードと呼びます。
滑らかな玄武岩とアメジストのブロックで形成され、内部でアメジストが成長します。
- オーバーワールド上の新規生成されたチャンクに発生
(アプデ前に読み込み済みの地形には生成されない) - 生成高度は地下(おそらく海面Y=62以下)すべて
- 滑らかな玄武岩とアメジストのブロックの2層構造の球体形状
- 内部の新芽のアメジストにアメジストが生える
- 海中では海底に露出して生成されることがあり探しやすい
アメジストのかたまり
アメジストは新規追加ブロックであり、採集前の固まった状態をアメジストのかたまりと呼びます。
アメジストのかたまりには4段階の成長段階があります。
- アメジストのかたまりはアメジストジオード内の新芽のアメジストに生えて成長する
- 成長段階:小さなアメジストの芽
普通のアメジストの芽
大きなアメジストの芽
アメジストのかたまり - 成長したアメジストのかたまりはツルハシで採掘することで4つのアメジストの欠片をドロップする(幸運の効果も有効)
- 手、ピストンなどの採集では2つの欠片をドロップする
- シルクタッチで芽やかたまりのまま採集することもできる
アメジストの芽
アメジストの芽はアメジストのかたまりの成長段階です。
- 新芽のアメジストブロックに取り付けられた状態のみで成長する
新芽のアメジスト
アメジストの芽、及びかたまりが成長するために必要なブロックです。
- 新芽のアメジストブロックはジオード内に生成され、動かすこと、アイテム化して採集することができない
アメジストの欠片
アメジストの欠片はアメジストクラスターを採集することで入手できるアメジスト素材です。
着色ガラス
着色ガラスは新規追加ブロックで、光を通さないガラスの性質をもちます。
- 見た目は透明性がありわずかに背景を透かしますが、ゲーム仕様上の光は透過しない
- アメジストの欠片4とガラスブロックでクラフト可能
- シルクタッチなしでも採集でき、割れて消失することはない
銅
銅は新規追加された鉱石です。
入手性は鉄とほぼ同等で、Y=64以下の採掘で比較的容易に入手可能です。
- 何らかのブロックとして配置された場合、時間の経過で表面が酸化する
- ハニカムを使用することで酸化の段階を固定できる
避雷針
銅からクラフトできる新規追加ブロックで、周囲に落ちる落雷を一点に集めることが出来ます。
- 半径64ブロック以内の落雷を避雷針に集める
- 雷が落ちた直後8ゲームティックの間レッドストーン信号を発する
双眼鏡
銅とアメジストでクラフトできる新規アイテム。
ベータ版ではスパイグラス(小型望遠鏡)という名前だったが、正式実装に合わせてまさかの『双眼鏡』と訳されました。
見た目は1対のレンズによる単筒構造なので『単眼鏡』もしくは『望遠鏡』が正しいと思うんですけどね。
- 銅のインゴットとアメジストの欠片でクラフト可能
- 倍率視点で遠くのものを見ることができる
ただしエンティティやブロックの描画範囲は変わらないため、すでに見えているものを拡大する効果に限定される。(見えないものが見えるようになることはない)
原鉱石と原鉱石ブロック
鉱石全般の仕様変更により、採掘後のドロップは原鉱石となりました。
これは各岩石に埋まった状態の鉱石が複数追加されたことにより、採集後の鉱石を1種にまとめるための仕様だと思われます。
ただしシルクタッチで採掘するとベースになる岩石ごとアイテム化するため同じ鉱石でも複数の種類が存在しインベントリを圧迫するので要注意です。
- 全ての鉱石が原鉱石として採掘されドロップする過程で幸運の効果を反映する
- 原鉱石から原鉱石のブロックをクラフトできる
ディープスレート
オーバーワールドの深層部に生成される新規追加ブロックです。
- Y=15以下の高度に生成される
- ツルハシで採集するとディープスレートをドロップし、精錬することで滑らかなディープスレートに戻る
- ハーフブロック、階段、壁、磨かれたディープスレートなど各種加工可能
凝灰石
オーバーワールドの深層部に生成される新規追加ブロックです。
- Y=15以下の高度で生成される
滑らかな玄武岩
アメジストジオードの構成物として生成される新規追加ブロックです。
追加された洞窟関連ブロック
1.17 PART1では見送られた地下洞窟バイオームですが、以下の洞窟に関連するブロックは要素として追加されています。
PART2では本来の意図に沿って洞窟の生成とともにワールドに生成されるようになります。
尖ったドリップストーンとドリップストーンブロック
鍾乳石として洞窟の天井から垂れ下がるブロックで、PART1では地下の空間に生成されます。
- 尖ったドリップストーンは天井または地面に設置できる
- 尖ったドリップストーンは壊れると落下しモブやプレイヤーにダメージを与える
- 尖ったドリップストーンに落下するとダメージを受ける
- 尖ったドリップストーンが水やマグマの下にある場合、水やマグマは尖ったドリップストーンを伝って滴る
また尖ったドリップストーンの上の水やマグマは消費されない - 滴った水やマグマは大釜で貯めることができる
ドリップリーフ
- 小さなドリップリーフは骨粉を与えると大きなドリップリーフに成長
- 大きなドリップリーフの上をモブが歩くとブロックが傾き落下する
苔ブロックと苔カーペット
- 苔ブロックに骨粉を使用すると苔が他のブロックに広がる
- 苔ブロックと苔カーペットはクワで効率的に採集できる
ツツジ
- 苔ブロックに骨粉を使用するとツツジが成長する場合がある
- ツツジの葉っぱに骨粉を使用するとツツジの葉っぱと木に成長し、ハサミで収穫できる
- かまどの燃料として使用できる
根のついた土とぶら下がる根っこ
- 根のついた土をクワで耕すと通常の土に変わり、ぶら下がる根っこが落ちる
- 根がついた土に骨粉を使用すると下にぶら下がる根っこが成長する
グローベリー
- ブロックの底面に植えることができる
- スイートベリーと同様に食べることができる
- キツネの繁殖に使える
スポアブロッサム
- PART1ではクリエイティブでのみ使用可
追加された実績
1.17新規要素に合わせて新しい実績も追加されています。
磨きあり、磨きなし
すべての銅ブロックに磨く加工、及び磨き除去をする。
ヤギが浮くならなんでもあり
ヤギと一緒にボートに乗って浮く。
友情の癒やしの力
ウーパールーパーとチームを組んで戦いに勝つ。
変更点
- 水中での視認性向上
- メニュー画面背景の変更
- 初期ロード画面の変更
- コンパス及び時計のテクスチャ変更
- 鉱石のテクスチャ変更
- 燃焼、凍結、溺死のダメージ音追加
- 骨粉使用音追加
- ドラウンドのドロップが金から銅へ変更
その他の仕様変更
観察者によるネザーゲートの検知
1.16まではネザーゲートのONとOFFの両方を観察者で検知できていましたが、1.17アップデートによりネザーゲートのOFFを検知できなくなっています。
意図的な変更なのかバグなのかはわかりませんが、ネザーゲート式ゾンビピッグマントラップの動作に影響があります。
解決方法はこちらの動画で紹介しています。
ゼロティックサトウキビの修正
ゼロティックサトウキビ(高速ティック更新によるサトウキビの不正成長施設)は仕様変更により使用不可になった模様です。
司書の村人交易において暴力的な効率を誇った施設だけに残念に思う方も多いと思いますが、もともとゲーム本来の意図した動作でないことは明白だったため対策は時間の問題だとも思われていました。
むしろ長生きしたほうだと思います。