titlerawコマンドは構文が非常にややこしい反面、titleコマンドよりも様々な情報を文字表示することが出来るコマンドです。
/titlerawコマンドの基本構文
基本的な構文はtitleコマンドと同様です。
表示時間設定
titleraw␣ターゲット␣times␣フェードインticks␣表示ticks␣フェードアウトticks
フェードイン、表示、フェードアウトはそれぞれtick(1/20秒)で指定します。
設定後にtitleコマンドで表示を行った場合に設定した時間が適用されます。
なおtitle/titlerawどちらのコマンドで設定した時間でも、title/titleraw両方のコマンドによる表示へ適用されます。
表示クリア
titleraw␣ターゲット␣clear
表示中のテキストをクリアします。
なおtitle/titlerawどちらのコマンドで設定したクリアでも、title/titleraw両方のコマンドによる表示へ適用されます。
表示
titleraw␣ターゲット␣(title/subtitle/actionbar)␣(表示内容)
テキスト(表示内容)を表示します。
/titlerawコマンド表示内容の記述方法
ここが最もややこしい書き方になります。
なお、JSON(JavaScript Object Notation)形式で記述することになるのでプログラム経験者は馴染みやすいかも知れません。
titlerawテキストの基本形
titlerawコマンドで表示できる文字列の基本的な記述の形は以下のようになります。
{“rawtext”:[{“キー”:”値”}]}
キーが複数ある場合は{“キー”:”値”,”キー”:”値”}というようにカンマで区切って記述することが出来ます。
titlerawテキストで使用できる”キー”
text | 文字列を表示する |
score | 指定するスコア値を表示する |
∟ name | スコアを参照するプレイヤー/エンティティを 名前もしくはセレクターで指定 |
∟ objective | 参照するスコア名を指定 |
selector | セレクターで指定するプレイヤー/エンティティの名前を表示する |
(translate) | (※難しい&使い道がよくわからないのでここでは割愛します) |
titlerawコマンドの例文
筆者が実際に使用した例文を用いて意味を解説します。
/titleraw @a[scores={P=0}] actionbar {“rawtext”:[{“text”:”§b”},{“selector”:”@a[scores={oad=0}]”},{“text”:”§fは「”},{“score”:{“name”:”@a[scores={oad=0}]”,”objective”:”chair”}},{“text”:”」を選びました\n§c”},{“selector”:”@a[scores={oad=1}]”},{“text”:”§fは「”},{“score”:{“name”:”@a[scores={oad=1}]”,”objective”:”chair”}},{“text”:”」を選びました”}]}
実際は以下のように表示されます。(色分けは構文解説用に残しています)
“プレイヤー名”は「12」を選びました
“プレイヤー名”は「10」を選びました
{“text”:”§b”}
文字色を指定するための「§b」は”text”内に記述する必要があるため、次に続くテキストが無い場合でも”text”で定義しています。
{“selector”:”@a[scores={oad=0}]”}
selectorを用いて条件に当てはまるプレイヤー名を表示します。
{“text”:”§fは「”}
文字色を「§f」で元に戻しつつ、文章を繋いでいます。
{“score”:{“name”:”@a[scores={oad=0}]”,”objective”:”chair”}}
scoreを用いて@a[scores={oad=0}]に当てはまるプレイヤーのスコア「chair」の値を表示します。
{“text”:”」を選びました\n§c”}
“」を選びました”のあとに改行(\n)と色指定(§c)を書き加えています。
改行の\n(マイクラ上では¥はバックスラッシュ)もtext内に記述する必要があります。
※改行後はプレイヤーセレクターの条件は違いますがほぼ同じ文章です。